☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2020/9/20(日)

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☆ 今週の相場見通し

☆ 米国市場
 先週の米国市場は出遅れ銘柄買い、買われ過ぎたハイテク銘柄売りの流れがいったん止まったかに思われたが、結局は流れは変わらず、FOMC(公開市場委員会)が終わると再度買われ過ぎ銘柄の手仕舞い売りが始まり、週末にかけて売り急ぐような場面も見られた。週末はクワドルプルウィッチングということで持高調整とヘッジの売り買いも多かったものと思われる。

 今週は引き続き買われ過ぎたハイテク銘柄の売りは続くと思う。いわゆる「調整局面」とされる水準まで下落しており、ここからさらに下落が続くようであれば大きな下落になるのだろうし、下げ渋りとなったとしても上がれば売りというような戻り売りに押されることになるのだろう。経済対策が見られず、金融緩和は続くものの、さらなる緩和が期待されるわけでもなく、実際に景気回復の遅れを示すような指標が発表されれば、一気に大きく下押すことになるのだろう。

 今週は月曜日にシカゴ連銀活動指数、火曜日に中古住宅販売が発表される。水曜日はFHFA住宅価格指数、木曜日は新規失業保険申請件数や新築住宅販売が発表される。週末金曜日は耐久財受注の発表がある。

☆ 日本市場
 先週の日本市場は米国株安の割りには下げ渋りとなったが、冴えない展開が続いた。特に買い上がる材料もなく、期待されていなかったとは言え、日銀の金融政策決定会合も特に何も変わりなく、買戻し以外の買いが入らないという状況だったが、売り急ぐ動きも見られず、総じて底堅い展開となった。

 今週の日本市場は4連休ということでその間の米国市場次第ということになるのだろうが、米国市場同様に買われ過ぎ銘柄の手仕舞い売りに押されることになりそうだ。買戻し一巡となった銘柄から売られることになりそうだ。ただ、逆に売られ過ぎ銘柄が買い直される動きとなるのだろうが、日経平均に影響の大きな銘柄に買われ過ぎ銘柄が多く、円高が進むとさらに売られることになりそうだ。外国人が買っているとの見方もあるが、9月決算月での買戻しに過ぎず、買戻し一巡となった銘柄から売られるということには変わりないと思う。

 今週は水曜日に全産業活動指数やコンビニエンスストア売上高が発表され、木曜日は国内粗鋼生産や百貨店売上高が発表される。金曜日は企業サービス価格指数やスーパー売上高が発表される。

☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
 25日移動平均線や基準線に上値を押さえられる展開となり、75日移動平均線や雲の上限のサポートを確認するような動きになるだろう。RSIやストキャスティックスも下値余地もあり、75日移動平均線まではあっさりと下がるということもありそうだ。
 予想レンジ  27,000ドル~28,000ドル
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・ナスダック指数
 75日移動平均線や雲にサポートされたが、遅行線がローソク足を下回り、「三役逆転」となる可能性も出てきた。いったん、雲の下限では下げ止まるのだろうが、下値を試す動きになりそうだ。
 予想レンジ  10,000pt~11,500pt
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・日経平均
 高値圏での保ち合いが続いており、遅行スパンがローソク足にサポートされているが、RSIやストキャスティックスは高値圏からの調整と見られ、上昇エネルギーは減少している。25日移動平均線や基準線のサポートを割り込み、一気に75日移動平均線や雲のサポートを確認することになりそうだ。
 予想レンジ  22,500円~23,500円
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・日経ジャスダック平均
年初来高値での引けとなった。消去法的に値動きの軽い銘柄が物色されているということだろうが、RSIやストキャスティックスは高値圏にあり、いったん調整となると思う。  予想レンジ  3,520円~3,600円
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・ドル円
 25日移動平均線を割り込み、一気に下値を試す動きとなった。7月安値ではいったん下げ渋りとなるのだろうが、まだRSIやストキャスティックスには下値余地もあり、下値模索が続くのだろう。
 予想レンジ  103.5円~106.0円
 → http://s-pyxis.com/weekly/dy.png

(提供:Investing.comより)

著者:清水 洋介