昨日の米国株はオープニングは高く始まりましたが、米国ダウは月曜日に続き大幅なに売られて引けました。米国ダウは1.9%ダウン、S&Pは2.3%マイナス、ナスダックは3.1%マイナスで引けています。カナダは2.0%下落して引けました。米株の下げは10%下がったテスラや4.2%売られたアップルに押し下げられた形です。

にもかかわらず、日経の底堅さは驚異的?!米株と日本株の連動が完全に消えてしまってます。VIX指数(恐怖指数)は今週に入って本来の株価との相関が戻ってきています。昨日は一昨日の26.9から上昇して28.6まで上昇しています。

リスクオフの動きを受けて主要各国で唯一マイナス金利の導入がなされていない、あるいは検討されていないドル(インデックス)は連騰しています。引けは94.34と一日の高値近辺で引けています。テクニカルにはドルインデックスは5月中旬以来4カ月ぶりに50日移動平均線を超えて引けていますので、上昇の動きはもうしばらく続くかもしれません。これを受けてドルストレートは急落、ドル円は105.50円まで買われて引けています。クロス円についてはオセアニアのみ際立っています。

金、銀はドルの上昇に連れて再び急落しました。金は8/12の急落で記録した安値1874ドルをついに切れました。銀も同様に8/12の安値を切って下げています。金については中長的な下げレンドが確定的となりました。 原油価格はリビアの内戦が一時的に休戦となり原油輸出が再開されるとの思惑で急反落していたことに加え、API、EIAの原油在庫は市場のコンセンサスよりも増加していることが嫌気されて下がっています。テクニカルには200日移動平均と50日移動平均がレジスタンスになったようです。中長期的には、原油価格はすでに下落トレンドに入っていると思われます。


(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝