日々是相場 -夕刊- 2020年9月28日(月)
日経平均 23,511.62 円 △ 307.00 円
≪東証一部≫
売買高 14億6,267万株
売買代金 2兆7082億1500万円
値上り銘柄数 1,892 銘柄
値下り銘柄数 251 銘柄
騰落レシオ(25日) 132.75 % △ 13.81 %
為替 1ドル=105.32 円
☆ 市況概況 ☆
「寄り天」かと思ったがほぼ高値引け!!
先週末の米国市場が大幅高となったことから買い先行となった。ただ、積極的に買い上がる材料もなく、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。その後は買戻しも入り寄り付きの高値水準まで戻したが、戻り切らず上値の重い展開となった。
昼の時間帯も特に買い上がるような動きも見られず、後場に入っても方向感は見られませんでした。寄り付きから買われないことで手仕舞い売りに上げ幅縮小となったのですが、底堅さが確認されるとじりじりと上昇、寄り付きの高値を抜けると一気に買い戻しが入り、戻りを試す動きとなった。引けを意識する時間帯からは配当取りの動きや買戻しを急ぐ動きで指数が押し上げられて大幅高、高値引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りも多く総じて冴えない展開となった。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均小幅高となった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあったのだが、月末の配当を絡めた持高調整と見られ、最後は指数を押し上げる要因となった。
意外に配当に絡む動きで買いが入ったという印象だ。配当利回りに期待して買われるものが多かったということだろう。明日以降は10月相場入りということで手仕舞い売りも嵩んできそうだ。空売りがどれだけ積み上がっているかということにもよるが、波乱もありそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線を抜けて上値を試す動きとなった。ただ、明日は配当落ちであり、配当落ち分を埋められないと再度25日移動平均線に上値を押さえられるような形となるだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
思ったよりも配当取りの動きが強かったという感じだ。ここで買い急いだということは買戻しが主体と思われ、上値の重い展開となりそうだ。積極的に買い上がる材料がないとさらに下値を試すことになるのだろう。
明日から10月相場ということで買戻し一巡からの手仕舞い売りも嵩んできそうだ。10月はいったん方向が決まると一方向に動くことが多く2週間程度は続くので、波乱もあると思う。
これで強気な向きが増えると空売りが減り、今度は下落が始まるということだろう。とりあえずは配当落ち分をしっかりと埋めてくるのかどうかが注目される。特に配当が多い銘柄などの動向に注意が必要だろう。
配当が多い銘柄があっさりと配当落ち分を埋めてさらに空売りが積み上がるようであれば、上昇が続くということだろう。それでも10月中旬からは方向が変わると考えておいて良いと思う。
(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介