暗号資産(仮想通貨)投資やテクノロジーソリューションを提供する米国の投資ファンド、New York Digital Investment Group(NYDIG)の親会社である、大手資産運用会社のStone Ridge Holdings Group(SRHG)は13日、自社の準備資産として1億ドル(約105億円)を超える1万BTC以上を購入したことを明らかにした。

ビットコインの購入はNYDIGを通して実行され、その後NYDIGで保管されているとのこと。

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(画像=月刊暗号資産)

NYDIGとSRHGの創設者であるRoss Stevens氏はビットコインを「国境に囚われない、善のための団結力と捉えている」と語り、投資の観点からも現金より優れていると述べている。

Stevens氏は無尽蔵に増加する法定通貨に関しても触れ、FRBは2019年の時点でバランスシートに3兆ドル増加させており、その時点で米ドルはビットコインに対して70%も価値が下落していると指摘している。

そのような観点から、SHRGが購入した1万以上のビットコインは自社の準備資産戦略の主要な構成要素になっており、他の企業がビットコインを準備資産として採用する頃には、非常に貴重なものになっているだろうと述べている。

新型コロナウイルス・Covid-19が流行したことにより中央銀行の紙幣鍛造スピードは加速しており、際限なく増えていく法定通貨へのヘッジとしてビットコインを購入する企業が相次いでいる。

直近では、Sguare社の4,709BTC、MicroStrategy社の38,250BTC購入など、SRHG以外にもビットコインの大量購入を実行する会社がその例となる。

またビットコインをポートフォリオに加えた場合の優位性について、米金融最大手Fidelityの暗号資産関連子会社であるFidelity Digital Asset(FDA)がシミュレーション結果を公表。ポートフォリオの5%にビットコインを加えることで、より大きな利益を得ることができるとの見解を示した。

NYDIGは今年、顧客数が4倍に増加した背景から、新たに5,000万ドル(約52億7,000万円)の資金調達を公表している。

NYDIGは機関投資家や企業、投資顧問、富裕層にビットコインへの投資や仲介、財務、テクノロジーソリューションなど様々なサービスを提供している。

さらに、銀行や慈善団体と連携してカストディ業務なども行なっており、現在の資産管理額は合計で100億ドルを超えている。(提供:月刊暗号資産