日々是相場 -夕刊- 2020年10月22日(木)
日経平均 23,474.27 円 ▼ 165.19 円
≪東証一部≫
売買高 8億6,317万株
売買代金 1兆7740億7300万円
値上り銘柄数 388 銘柄
値下り銘柄数 1,730 銘柄
騰落レシオ(25日) 95.74 % ▼ 3.72 %
為替 1ドル=104.66 円
☆ 市況概況 ☆
米国株安や円高を受けて売りが先行だが買戻しもあって下げ渋り
米国株が軟調となったことや円高が進んだことから売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後は買戻しもあって下げ渋ったが、戻りも鈍く、結局は売り直されて安値圏での引けとなった。23,500円を割り込むと買戻しも入るが積極的な買いも見られず冴えない展開だった。
昼の時間帯も特に動きはなく、後場はしっかりとはじまったもののすぐに売り直され、日銀の買いは期待されたものの売り急ぐ場面も見られた。25日移動平均線を意識するような買戻しも入り、下げ渋る場面もあったが買い戻し以外の買いは見られず最後は手仕舞い売りに押されて23,500円を割り込んでの引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多かった。東証マザーズ指数は一時先物にサーキットブレーカーかかるくらい大きな下落となり、二部株指数も大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物は日経平均に影響の大きな銘柄の一角がしっかりとしていたこともあり、売りたたくような動きは見られなかった。まだまだ持ち高調整の売り買いが中心となっている。
大きく下落しそうでしないという感じだ。空売りが積み上がっている銘柄もまだまだみられるということで日経平均はしっかりとした動きが続いている。ただ、買い気には乏しく、決算発表を控えて買戻し一巡となると今度は手仕舞い売りを急ぐことになるのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線にサポートされた形だが、上値の重さも見られる。25日移動平均線を下回ると一気に下落するということもありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
相変わらずファーストリテイリング(9983)がしっかりとした動きになっており、日経平均を支えているという感じだ。米国のハイテク銘柄が崩れている割にはソフトバンクG(9984)も堅調で、そろそろ買戻し一巡となってこうした銘柄が指数を下押す場面もありそうだ。
空売りが積み上がっているうちは大きな下落はないのだろうが、いったん下落が始まるとスパイラル的に下げるということもありそうだ。決算発表も買われすぎている銘柄は出尽くしとなるものも多いと思われ、当面は方向感に乏しい展開が続くのだろう。
ここまで日経平均を押し上げてきた銘柄に息切れがみられるが、なかなか崩れることがない。決算発表で買われすぎが改めて認識されると売り直される銘柄もでてくるだろう。
日銀の買いも金額が減少しており、来週の日銀金融政策決定会合でこうした面が取りざたされるのかどうかでも相場の雰囲気も変わりそうだ。追加緩和は期待されず、GoToキャンペーンの成果もあまりないということだと売られてしまうこともありそうだ。
(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介