「アイフルを利用しようかな」と考えたとき、気になるのが審査ではないでしょうか。もちろん審査に通過しない限り、お金を借りることはできません。

「アイフルの審査はどんな流れで進んで、どんなポイントをチェックされるのか」「自分でも通過できそうなのか」といったことが気になる方に向けて、アイフルの審査について詳しく解説します。

アイフルの審査のポイント

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(画像=PIXTA)

アイフルの審査では、何を見られるのでしょうか。

アイフルは、キャッシングローンの貸付条件として「満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方」と明記しています。その条件に当てはまるかどうかを、審査を通して確認するわけです。

申込時に申告した内容は、基本的にすべてチェックされると考えておいたほうがよいでしょう。中でも、特に以下の項目は重要です。

チェック項目 チェックポイント
年齢 満20歳以上69歳までの範囲内か
年収 問題なく返済できる収入があるか
職業/勤務先 安定した仕事に就いているか
他社借入額 他社でお金を借り過ぎていないか
過去の返済歴 今までに返済に遅れたことがないか

年齢

審査基準はどの会社も公表していませんが、年齢制限に関しては公表されていることが多いです。アイフルでは、たとえ取引期間中であっても満70歳になると新たな借り入れができなくなります。高齢の方は要注意です。

年収

年収は、審査において非常に重要な項目です。アイフルなどの消費者金融は、貸金業法で「総量規制」というルールが定められています。これは簡単に言うと、「借り入れができる総額は年収の3分の1まで」という決まりです。

それを超える貸付は「返済能力を超える」として、原則禁止されています。年収300万円の人なら、すでに利用している他社での借入額を合計して100万円が上限です。なお住宅ローンやマイカーローンは、この計算には含まれません。

収入だけでなく、その収入が「安定しているかどうか」も重要です。それを判断するために必要なのが、「職業/勤務先」です。

職業/勤務先

公務員、大企業の正社員、中小企業の正社員、派遣社員、アルバイト、主婦など、どんな職業についているかによって、その雇用や収入の安定度は異なると判断されます。収入が同じでも、公務員や正社員と比べて自営業や派遣社員などは安定度が低いと見なされて、審査で不利になりやすいです。

また、勤続年数もチェックされます。一般的に勤続年数が長ければ長いほど、会社を辞めて無職になったり、転職して年収が下がったりするリスクが低いと判断されるため、審査に通過しやすいといえます。

他社借入額

他社借入額は前述の「総量規制」にも関係してくるため、収入と同様に重要です。アイフル以外での借入件数や借入金額が多いと、審査では不利になります。特に、他社借入額が年収の3分の1に近い、もしくは超えてしまっている場合は、ほぼ確実に審査に落ちます。

アイフルと同時に他のカードローンにも申し込んでいる場合も、「この人はかなりお金に困っている」と思われて、審査に落ちやすくなります。「申し込みは1社ずつ」が基本です。

各金融機関はローンの申し込んだ人の情報を「信用情報機関」に登録していて、その情報は他の金融機関からも照会できるようになっています。そのため、他社での申込状況や借入状況、返済状況などは確実に把握されます。

「お金をどうしても借りたいから」といって、申込のときに他社借入額を実際よりも少なく申告すると、「嘘をついている」と思われて審査に通過できなくなるので注意しましょう。

過去の返済歴

現在他社でお金を借りている人でも、その金額が多すぎず、これまで毎回きちんと期日を守って決められた金額を返済してきたなら、審査に通過する可能性は十分あります。ただし、返済に遅れたことがある人は要注意です。

カードローンだけでなく、クレジットカードの支払いや携帯本体代金の分割払いの状況なども、信用情報機関に登録されています。いずれかで延滞した場合、5年程度はそのデータが残るため「この人はお金を貸しても返してくれない可能性がある」と思われて、審査に通過しにくくなります。

延滞のほか、自己破産などの金融事故の履歴も残ります。自分の信用情報に不安がある方は、信用情報機関に情報開示請求をすることができます。1,000円程度の手数料がかかりますがスマホで済ませられ、自分の現状を正しく把握できます。

アイフルの審査に落ちやすい人とその対策

審査のポイントを踏まえると、審査に通過しにくい人の特徴が見えてきます。

・定職に就いていない人
・借入額の割に年収が低い人
・他社での借入が多い人(目安:年収の3分の1)
・申込時に虚偽の申告をする人
・返済に遅れたことがある人

対策としては、少しでも他社借入を減らす、仕事を増やして収入を上げるといったことが考えられます。また、複数のカードローンに同時に申し込まないようにしましょう。申込の記録は6ヵ月残ります。借りたお金はきちんと返す、嘘をつかないといった当たり前のこともかなり重要です。

アイフルのホームページには、「1秒診断」というコーナーがあります。4項目を入力するだけでc、借り入れができる可能性の有無がわかるので、審査に不安がある方は申し込む前にチェックしてみるとよいでしょう。

他社と比較した場合のアイフルの審査難易度

審査基準は、会社によって異なります。アイフルが公表している月次データによると、2020年8月の成約率(新規獲得件数÷申込件数)は41.1%でした。申し込んだ人の半数以上は、契約までたどり着けなかったということです。ここ1年ほどは、40%台前半で推移しています。

プロミスを運営するSMBCコンシューマーファイナンスの月次データでは、2020年8月の成約率は39.5%でした。アイフルに限らず、他社でも成約率は40%前後であることがわかります。

カードローンには、消費者金融だけでなく銀行が提供しているものもあります。こちらは成約率が公表されていませんが、一般的に消費者金融より審査が厳しいとされており、その代わり金利が低めに設定されている傾向があります。

アイフルへの申し込みから審査、借入までの流れ

審査のタイミングについて整理しておきましょう。申込から返済までの流れは、以下のとおりです。

申込み手続き

申込の手続き方法は、以下の5つから選べます。どれを選んでも、審査内容は同じです。

・WEB
・スマホアプリ
・電話
・無人店舗
・店頭窓口

おすすめは、スマホアプリを使う方法です。営業時間を気にせず、いつでもどこでも申し込むことができます。また運転免許証を持っていれば、それをスマホなどで撮影するだけで氏名・住所・生年月日が自動で入力されるので手間がかかりません。このアプリは、借入や返済などにも利用できます。

本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)や収入確認書類(源泉徴収票や確定申告書など)の提出を求められることがありますが、スマホで画像を撮影して送信するだけで済ませられます。

審査

申込手続きが済んだら審査が行われるので、結果を待ちましょう。審査結果は、早ければ30分以内に電話かメールで連絡されます。

多くのカードローンでは、審査の過程で「在籍確認」が行われます。これは、申込時に申告した勤務先に本人が勤めているかどうかを確認するために、金融機関の担当者が勤務先に電話をかけて確かめることですが、アイフルでは原則行っていません。

契約手続き

「審査に通過しました」という連絡が来たら、お金を借りるためのカードの受取方法を選ぶなど、契約に必要な手続きを行います。

借入

手元にカードがなくても、スマホアプリか銀行振込を使えば借入はできます。以下の4つの方法から、都合の良いものを選びましょう。おすすめは、移動の手間や手数料が不要な「振込」です。振込の依頼は、インターネットの会員ページや電話などでできます。

・スマホアプリ(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM)
・アイフルATM
・コンビニや銀行など提携先ATM
・振込

返済

念のため、返済方法も押さえておきましょう。おすすめは、手数料無料で自動的に引き落とされる「口座振替」です。

・スマホアプリ(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM)
・アイフルATM
・コンビニや銀行など提携先ATM
・ファミリーマート(Famiポート)
・口座振替(自動引き落とし) ・振込

最後にアイフルの特徴を整理しよう

最後に、アイフルの利用を検討するときに知っておきたい、基本的なポイントを押さえておきましょう。

商品名 キャッシングローン
※初めてアイフルを利用する人限定の
「ファーストプレミアムカードローン」や
女性限定のカードローン
「SuLaLi(スラリ)」などもあります。
条件に該当しそうならこちらも併せて検討してみましょう。
金利(実質年率) 3.0~18.0%
※初めてアイフルを利用する場合、
最大30日間金利 0円。
※遅延損害金20.0%
返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
利用限度額 1万~800万円
返済期間・
返済回数
1回の支払いにつき35日以内または毎月約定日払い
借入直後最長14年6ヵ月(1~151回)
※500万円を年12.0%(実質年率)で借りた場合
審査にかかる時間 最短30分
借入までにかかる時間 最短1時間
担保・連帯保証人 不要
その他の特徴 WEBで完結できるので、
来店不要で郵便物もなく済ませられる。

借りる側にとっては、できるだけ低い金利で、できるだけ早く借りられて、できるだけ便利に使えるカードローンを選ぶとメリットが大きくなります。これらの情報をもとに、他のカードローンとも比較して選ぶようにしましょう。

アイフルでお金を借りるなら、情報を集めてから

アイフルの審査でチェックされる主なポイントは、年齢、年収、他社借入額、雇用形態などです。「今すぐにお金が必要!」という切羽詰まった状態でなければ、むやみに申し込んで審査に落ちた履歴を作ってしまうより、いろいろなカードローンを比較したり、自分の信用情報を取り寄せてチェックしたり、情報を集めたりしてから申し込むほうがよいでしょう。

返せる金額だけを借りて、まじめにコツコツと返済しておくことも、審査を有利にするためにも自分のためにも重要ですよ。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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