楽天銀行スーパーローンで借入の「おまとめ」！そのメリットや審査について解説

複数社からの借入をしている方が返済を楽にしたい場合、「おまとめ」という選択肢があります。楽天銀行スーパーローンでのおまとめを検討している方に向けて、その手順やメリット、注意点などについて解説します。

楽天銀行にはおまとめ専用のサービスは存在しない

(画像=PIXTA)

「おまとめ」とは、複数社からお金を借りている人が、1社からまとまった金額を借りて借り換えをすることで、返済を1本化することを指します。

カードローンを扱う会社の中には、通常のカードローンのほかに「おまとめ専用のカードローン」を用意しているところもありますが、楽天銀行にはそのような専用のローンはありません。

ただ、通常の楽天銀行スーパーローンでも、公式ホームページ上で複数社からの借り換えができることを明示していますので、おまとめは充分可能です。

楽天銀行スーパーローンの基本情報

楽天銀行をおまとめ先の候補として見たとき、他社とどのような違いがあるのでしょうか。

楽天銀行スーパーローンの概要は以下のとおりです。

楽天銀行スーパーローンで複数の借入を「おまとめ」する4つのメリット

おまとめ先を楽天銀行スーパーローンにするメリットとなるのは、次のような点です。

メリット1：金利

金利は低ければ低いほど借りる側にとって有利です。銀行の金利は消費者金融に比べて低い傾向があります。楽天銀行スーパーローンの金利は、以下のように利用限度額（借入可能な金額の上限）に応じて決まります。

基本的に利用限度額が高いほど金利が抑えられます。複数の借入をまとめるには、ある程度大きな利用限度額が必要です。利用限度額の小さい金融機関から複数借りるより、利用限度額を大きく設定できる1社で借りた方が低い金利になりやすいです。

楽天銀行スーパーローンでは、期間限定でこの表よりも金利が低くなるキャンペーンを行っていることもあります。

メリット2：毎月の返済額

今、毎月の返済額が大きすぎてやりくりが難しい方は、おまとめにすることでその負担を軽減できるかもしれません。

カードローンで毎月返済が必要な最低金額は、借入残高に応じて決まっていることが多いですが、その設定は金融機関ごとに違います。楽天銀行スーパーローンの場合は、以下のとおりです。

今借りている金額や毎月返している金額と照らして、今の負担を減らせそうか考えてみましょう。なお、毎月の返済額が減ってやりくりがしやすくなっても、そのぶん返済期間が延びて総返済額が上がってしまうこともあります。

おまとめを実行する前に、それをすることによって毎月の返済額、返済期間、総返済額がどう変わるのかきちんと確認しておきましょう。金融機関のホームページなどにある「返済シミュレーション」を使えば簡単に試算できますよ。

メリット3：返済日

複数の会社から借入をしている場合、返済日も複数になっていて管理しにくいという方も多いです。おまとめにすれば、返済は月1回だけ集中して行われるようになります。

楽天銀行スーパーローンでは、返済日を「毎月1日、12日、20日、27日」の4つから選ぶことができます。（※27日を選択できるのは返済口座として楽天銀行の普通預金口座を設定した場合のみ）

このローンの返済方法は口座からの自動引き落としなので、毎月ATMに行くなどの手間はかかりません。確実にお金を引き落とせるよう、返済日は給料日直後などお金に余裕が生まれやすい日に設定しておくとよいでしょう。

メリット4：楽天ならではのポイント付与

楽天銀行スーパーローンに入会すると、楽天市場や楽天トラベルなど楽天系列のサービスで幅広く利用できる「楽天スーパーポイント」が1,000円分もらえます。もらえるポイントがさらに上乗せされるキャンペーンを行っていることもありますよ。

また、楽天会員ならその会員ランクに応じて審査が優遇されます。ログインすることで、申込時に住所や氏名などがすでに記載された状態から入力し始めることができるため手間も省けます。

また、楽天銀行スーパーローンで借入をして返済口座を楽天銀行に設定しておくと、楽天銀行内の「ハッピープログラム」の会員ランクが上がり、ATM手数料や振込手数料の無料回数が増えたり、楽天ポイントが貯まりやすくなったりします。

このように、ほかの楽天サービスと組み合わせることでメリットが大きくなるのも、このカードローンの大きな特徴です。

楽天銀行スーパーローンの審査を通過するためのポイント

おまとめをするには、ローンの申込をするだけではなく、その後に行われる審査に通過する必要があります。

審査の難易度

どの金融機関でも、細かい審査基準は公開されていません。ただ、一般的に銀行のカードローンは消費者金融に比べて審査の難易度が高い傾向があります。ただ、その中で楽天銀行はほかの銀行が対象としていないような専業主婦や学生の方でも申し込めるなど申込可能な人の範囲が広めです。

また、先述のとおり楽天会員なら審査が優遇されますので、特に楽天市場などほかの楽天サービスの利用が多く、会員ランクが「ダイヤモンド」や「プラチナ」など高めの方は有利になるでしょう。

審査のポイント

審査で見られるポイントには次のような項目があります。

・年齢……「満年齢20歳以上62歳以下」かどうか。パート、アルバイト、専業主婦は60歳以下が必須条件。
・職業や年収……正社員ではない、自営業、収入が少ないといった条件だと不利。
・他社での借入件数……多すぎると不利。目安は3件程度。
・他社での借入金額……多すぎると不利。目安は年収の3分の1。
・過去の返済歴……直近5年以内に返済遅延や債務整理があると不利。

審査に通過する確率を上げるためには、「なるべく他社借入を減らす」「借りたお金はきちんと返す」「正しい内容を申告する」といった当たり前のことが大切です。

銀行側は信用情報機関を通じて、他社での申込状況、借入状況、返済状況などを把握することができます。楽天銀行スーパーローンの申込と同時期に他のカードローンに申し込むと「お金に困っている」と思われて審査に通過しにくくなるので避けましょう。

楽天銀行スーパーローンで借入の「おまとめ」する手順と流れ

楽天銀行スーパーローンでおまとめをする場合、次のような手順で進めます。

消費者金融などでは審査が早く「即日融資可能」とうたっていることもありますが、楽天銀行の場合、審査に数日かかることもあります。繁忙期や土日祝日をはさむ場合は特に時間がかかりやすいです。

おまとめローンはどこで組むのが有利？選ぶ際のポイント

おまとめローンを選ぶうえで最も重要なポイントは「金利」です。おまとめしたことによって今借りている金利より上がってしまった、というのでは意味がありません。まずは、今借りている金利を全社分確実に把握して、おまとめ先候補の金利と比較してみましょう。

それ以外の項目は、言ってしまえば「おまけ」のようなものです。おまとめすることによって返済日や返済方法、毎月の返済額、返済に使えるATMの種類などが変わることがありますので、使い勝手がどう変わりそうか事前に確認しておくと安心です。

複数社からの借入で大変なら、ローンの「おまとめ」を検討しよう

返済の負担は少しでも軽い方がいいですよね。複数社からの借入がある方は、明らかに審査に通過しにくい状態でなければ「おまとめ」も検討したいところです。「おまとめ」は楽天銀行スーパーローンでも可能です。メリットや特徴を他社と比較して、自分に合うおまとめ先を考えてみましょう。

文・馬場愛梨（ばばえりFP事務所　代表）
大学卒業後、銀行にてクレジットカードやカードローン、投資信託など金融商品を扱う窓口営業に従事。その後、保険代理店や不動産会社での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

fuelle

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