【ZUU決算】2Q単体で黒字に転換。2サービスともにYoY+50％以上に大きく成長し、売上が大幅増

2021年3月期第2四半期決算説明資料より

2020/11/12

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著者ZUU online編集部

ZUU <4387> は2020年11月11日、2021年3月期第2四半期決算を発表した。本記事では、同日発表された「2021年3月期第2四半期決算説明資料」をスライドとともに解説する。

「世界に、熱を。人に、可能性を。」ZUUは全世界90億人が“それぞれの人生の経営者”として、自らの人生を経営するためのあらゆる情報を提供し、個の時代の実現を目指している。

2021年3月期第2四半期の業績は、累計が売上高1,200百万円（YoY+58.7％）、売上総利益897百万円（YoY+68.8%）、営業利益△171百万円（YoY△427.1％）であった。売上高は+58.7％と高い成長率を維持、売上総利益も原価改善により前年同期比+68.8％と改善。営業利益は先行投資や買収高会社ののれんにより赤字も、1Qからの先行投資を回収フェーズに以降し、第2四半期単体での黒字化を達成した。

売上高は通期目標に対して進捗率45.3％。前年同期比で微減も期初の計画通りに進捗。営業利益は引き続き赤字も、2Qで収益性は改善。

四半期売上高の推移では、前年同期比で+84.3％と大きく成長。特にフィンテックサービスがクラウドファンディング子会社とのPMIが進み、売上が伸長。

四半期利益の推移では、売上総利益が前年同期比+125％、営業利益が+186.1％と大きく伸長。1Qからの成長投資やのれんにより赤字は先行も、2Q単体でみれば黒字に転換し、事業収益性は大きく改善。

1Qからの成長投資は2Qも継続。2Qでは54百万円を投資し、通期計画20百万円に対して50.5％を消化。

成長投資により、IT人材を中心に採用を強化し、従業員数が拡大。グループ全体で従業員数がYoYで+74名増加。

人件費は成長投資により増加も、採用教育費や会員獲得のマーケティング費用は効率化・適正化により、改善。全体として減少傾向。

売上高、利益の伸長、費用面の改善により、成長投資は拡大も損益分岐点が改善。QoQで損益分岐点が17.4pt改善し、2Q単体で黒字の状態へ。

資本効率を示す、総資本回転率も直近3年間で大幅に改善。2Q累計では1.69と前年同期比+44.4％を記録し、資産の効率的な活用・収益化へ。

9月14日には、13.52億円の新株予約権を発行し、資金調達を発表。9月末までの2週間で1.5億円を調達し、中長期でのさらなる成長に向けて財務基盤を強化。

調達した資金は、中長期成長に向けて主に、システム開発関連（想定6億円）、プロモーション（想定3億円）、M&A（想定4.52億円）への使用を想定。

サービスドメイン別の業績では、フィンテックサービスが前年同期比+67.3％、セールステックサービスが前年同期比+50.4％と2サービスともに伸長。フィンテックサービスは、クラウドファンディングのPMIや1Qにリリースした『NET MONEY』が好調に推移し、大きく成長。セールステックサービスは、引き続きSaaSサービスが伸び、ストック売上高比率が89.7％と増加。安定したストックビジネス化へ向けて推進。

サービスドメイン別の四半期売上高推移では、特にセールステックがQoQで+63.3％と大きな成長。コロナ禍による契約締結遅れを取り戻すとともに、新規受注拡大が大きく寄与。

フィンテックサービスはユニークユーザー数、会員数、ARPUの3つの指標を主要KPIとして事業を推進。

フィンテックサービスの事業は、メディアプラットフォームで流入するユーザーを会員化し、会員に対してさまざまなフィンテックソリューションを提供し、ARPUを拡大していく。

『ZUU online』を中心とするメディアプラットフォームの訪問者数は順調に成長し、2020年9月末時点では、1078万ユーザーを記録。会員数は、2020年1月時点で10万会員を突破し、順調に成長。

コロナ禍を機に『ZUU online』もデジタルシフトを推進。オフライン中心に開催していたセミナーをオンライン化。2020年4月から積極的に開催し、利用者が64,000まで拡大。

1Qにリリースした新メディア『NET MONEY』で開設した新規カテゴリによるトラフィック、広告収益が好調に推移。検索経由の流入がQoQで40倍に成長。

融資型クラウドファンディング『COOL』はシステムリニューアルが完了し、ZUUグループとしてはじめての案件募集を開始。2Qでは1案件を募集し、上限一杯の5000万円調達を実現。

株式型クラウドファンディング『Unicorn』は、グループ間でのPMIが進み、案件獲得〜マーケティングが順調に立ち上がる。8-9月で募集した案件では、上限一杯の大型調達を案件公開即時に実現。10月以降はエンジェル税制認定事業者にもなり、サービスを通してさらなる投資家メリットを創り出す。

セールステックでは、2つのSaaSサービス『MP Cloud』『PDCA Cloud』を中心に、マーケティング〜セールスのプロセスを支援する事業を展開。

セールステックでは「新規顧客数」「ストック売上高比率」「ARPA」の指標を主要KPIとして拡大。新規顧客獲得の効率化、カスタマーサクセスによる顧客継続率の向上、既存顧客のアップセル・クロスセルからの売上向上を推進。

『MP Cloud』では金融機関を中心にしつつもさまざまな業界のエンタープライズ向けに展開。企業のマーケティングのためのメディア構築から、各業界に合わせて事業構築を支援。

業務提携をすることでマーケティング・メディア構築から事業開発を顧客企業とより密に連携し、推進。クレディセゾン社とは新メディア『BUSINESS OWNER LOUNGE』をリリース。日本M&Aセンター社とはかねてより運営しているオーナー経営者向けメディア『THE OWNER』のトラフィック・会員数が順調に成長。