格付け機関として有名なS&P社が発表する米国10大都市圏の不動産価格指数、加重総合指数。Karl Case氏とRobert Shiller氏が開発した「リピート・セールス(同じ不動産が異なる時点で複数回売買された時の価格)」法で算出される。まず調査対象地域の一定期間の住宅売買事例のデータを集めた後、同じ住宅の過去の売買事例を調べる。こうして特定の住宅ごとに「売買事例のペア」を作成して二時点間の取引価格の差を調べ、これらを一つの指数に統合する。この指数は、米国の景気指標としてとても重要視される。というのも、米国の住宅価格は個人の消費動向に大きく影響を与えるからである。