日経平均   28,519.18 円 ▼ 179.08 円
≪東証一部≫
売買高    12億4,926万株
売買代金  2兆8376億6300万円
値上り銘柄数 486 銘柄
値下り銘柄数 1,652 銘柄
騰落レシオ(25日) 103.88 % >
為替 1ドル=103.80 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の手仕舞い売りに押されて冴えない展開

米国株が軟調となったが半導体関連銘柄が買い気配で始まり、指数も堅調な始まりとなった。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は上値も重く、上値の重さが嫌気されて手仕舞い売りに押されるものも多く冴えない展開となった。ただ、指数に影響の大きな半導体関連銘柄などに大きく上昇するものも見られて指数を押し上げ、日経平均は下げ渋りとなった。

昼の時間帯も特に材料もなく、後場からの日銀買い期待もあって方向感は見られなかった。後場が始まるといったん買戻しなどから戻りを試す動きとなったが買いが続かず目先的な過熱感もあり、買われすぎ銘柄などに手仕舞い売りも嵩み冴えない展開となった。心理的な節目である28,500円を割り込むと買われるという状況だったが、最後は手仕舞い売りも嵩んで安値引けとなった。

小型銘柄はまちまちだった。東証マザーズ指数は堅調、二部株指数やジャスダック平均は軟調となった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたものの、断続的な売り買いは見られず、指数を方向付けるようなことはなかった。

特に手掛かりもないなかで週末の手仕舞い売りに押された格好となった。買われすぎている銘柄も多く、目先的な高値警戒感も出てきているようだ。昨日も29,000円を付けないと急落となる場面もあり、引き続きボラティリティ(リスクと考えていいと思います)が高止まりしていることでいったん上値が重くなると売り急ぐ銘柄も見られた。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
高値となった上ヒゲ線の後の陰線ということで、いったん天井となった可能性も高い。25日移動平均線や基準線までの調整は見られると思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

ようやく上げ一服となったが、売り急ぐ動きとはならなかった。半導体関連銘柄などが下支えとなったが、既に買われすぎているものも多く、いったん上値の重さが気になるとさらに上値も重くなる。下値の節目とみられる水準を割り込むと下げが加速される場面もありそうだ。

積極的に買い上がる材料がないなかでここまで大きく上昇したことで改めて新型コロナウイルスの影響などが取り沙汰されると一気に悲観に向かうこともありそうだ。好材料は織り込み済みとなってくるのだと思う。

逆に悪材料を織り込んでいないということで新型コロナウイルスの影響などが大きく取り沙汰され、昨年のような急落、暴落となる可能性もありそうだ。リスク回避の気配は見られないが先日来述べているように日経平均VIの高止まりが気になるところだ。

それでも金余りということでまだまだ押し目買い意欲も強いだろう。米国での決算発表が本格化するなかで芳しくない決算が多くなれば一気にリスク回避となる可能性もありそうだ。好材料が出尽くしたという認識となったところから下げが大きくなるだろう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I

朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
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昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-  (12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
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夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-  (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。