日経平均   28,631.45 円 ▼ 125.41 円
≪東証一部≫
売買高    12億1,752万株
売買代金  2兆3734億8800万円
値上り銘柄数 694 銘柄
値下り銘柄数 1,416 銘柄
騰落レシオ(25日) 96.55 %
為替 1ドル=103.60 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の手仕舞い売りに押されるも下げ渋る

米国株はまちまちだったが昨日の上昇の反動もあって売り先行となった。特に売り買いを急ぐような材料もなく寄り付きの売りが一巡となると買戻しなども入り指数は下げ幅を縮小、その後は小動きとなった。指数に影響の大きな銘柄も本日は動きが小さく、様子見気分が強いなかで方向感に乏しい展開だった。

昼の時間帯も特に動きはなく、後場に入ってもほとんど動きはなかった。売られないことから買戻しが入り始め、上値を試す動きになったが、さらに上値を買い上がるということでもなく冴えない展開となった。それでも一方で売り急ぐということでもなく、週末の手仕舞い売りがもっと出て来るかと思ったがそういうこともなく、淡々と冴えない展開が続いた形だった。

小型銘柄もまちまちで全体としては方向感は見られなかった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は堅調だったが、二部株指数は軟調だった。先物もまとまった売り買いは散発的に見られたものの、大きく方向感を出すということでもなく、指数を大きく動かすようなこともなかった。

週末の手仕舞い売りも出たようだが、案外値持ちの良い展開となった。それだけ金余りということで少し下がると買いたいということなのだろう。ただ、買い上がる材料にも乏しく、値動きの良さに飛びつくものの上昇が長続きするということでもないようだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかでは調整感も強まって買われすぎの修正などは見られると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
高値圏での保ち合い継続ということで日柄調整となりそうだ。それでも25日移動平均線や基準線までの調整は見られると思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買い急ぐ材料はないのだが下がれば買いたいという雰囲気だ。決算発表が本格化する前に手仕舞い売りが嵩むと思ったがそういうことでもないのだろう。これまでも売っては持ち上げられということだったので売り方はかなり慎重なようだ。

逆に買い方は高値掴みとなっても慌てて損切るということでもなく、値持ちが良くなっているのだろう。バブル相場の典型的なパターンでもあり、わけもなく急落するようなことがあれば、一気にバブルが弾けるということになるのだろう。

まだまだバブルではないという見方も多いようだが、ここからの決算発表で少しは業績面での底堅さや堅調さがみられればいいが逆に芳しくない決算がいくつかみられるようであれば買われすぎ銘柄などを中止に一気に売られることもあるだろう。

好調な決算を発表したとしても1~3月期に懸念が残ることになるのか、来期に懸念が残ることになるのかが問題となるだろう。足元の1~3月期、そして来期への期待が高まれば上値も期待されるが、買われすぎている面もあり、上値の重い展開は続くと思う。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。