日経平均 28,635.21 円 △ 89.03 円
≪東証一部≫
売買高 11億5,958万株
売買代金 2兆6188億7900万円>
値上り銘柄数 1,291 銘柄
値下り銘柄数 814 銘柄
騰落レシオ（25日） 101.77 %
為替 １ドル＝103.64 円
☆ 市況概況 ☆
決算発表の本格化を控えて様子見気分が強い
米国株はまちまちで冴えない展開となったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が買われていたこともあり、買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は上値も重く、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りも嵩んで指数も上げ幅縮小となった。昨日の終値を下回るとすぐに買いは入ったもののさらに買い急ぐということでもなく堅調ながらも冴えない展開となった。
昼の時間帯もほとんど動きは見られず、後場に入ると堅調ではあったものの買い気にも乏しく、方向感が見られなかった。改めて戻りの鈍さが見られ、好決算を発表して買われていた銘柄も上値が重くなり、総じて冴えない展開だった。ただ、売り急ぐということはなく、指数は狭い範囲での動きとなった。最後は買戻しも入ったが、上値は限られ、方向感のない一日だった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、冴えない展開だった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は小幅高、二部株指数は小幅安となった。先物もまとまった売り買いはほとんど見られず、閑散としたなかで指数を動かすことはなかった。持高調整の売り買いすらも見らないという感じだった。
堅調ながらも上値が重いという展開となった。指数に影響の大きな銘柄も特に動きがなく、売られたものが買われ、買われたものが売られるというような状況だった。当面決算発表に敏感に反応するのだろうが、全体としては出尽くし感から買われすぎ銘柄などがさらにか上がられるということでもなく、上値の重い展開が続くのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏での保ち合いが続いている。上昇が続く25日移動平均線のサポートを確認するような場面はあると思う。
☆ あれやこれやと一言 ☆
好調な決算を発表してもある程度は織り込まれているということで買われすぎ銘柄などは上値も重いのだが、売り急ぐ動きもなく、指数は小動きとなっている。積極的に買い上がる材料もないのだが、売り急ぐ材料もないということで相場全体の方向感は出ないのだろう。
個別には決算発表に反応しているということだが、上方修正などを発表しても既に大きく買われているものは上値も重くなっている。目先的な値動きについて行くというような売り買いが多く、決算発表も動き出す材料となっているということだ。
決算の内容を見て割安とか割高という判断ではなく、決算発表があった銘柄が上下どちらに動くかということに反応している。決算発表をして上がれば買い、上値が重くなれば売り、そして上がらなければ買わない、売られなければ買うというような状況だ。
いずれにしても相場全体として景況感を見ながら手仕舞い売りを急ぐということでもなく、目先的に値持ちが良ければ買戻すし、下がれば売るということなのだろう。当面は決算発表に一喜一憂しながら下がれば買い、上がれば売るということで指数自体は方向感に乏しい展開が続くと思う。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
