日経平均   29,408.17 円 ▼ 255.33 円
≪東証一部≫
売買高    12億9,267万株
売買代金  2兆6132億1200万円
値上り銘柄数 745 銘柄
値下り銘柄数 1,346 銘柄
騰落レシオ(25日) 107.83 %
為替 1ドル=106.85 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いが一巡後に手仕舞い売りに押される

米国株が大幅高となったことから買い先行となった。寄り付きから買い気配で始まるものが多くみられるなど昨日同様に一気に上値を試す動きとなった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りにじりじりと上げ幅を縮小、前日の終値を下回りほぼ寄り天の安値引けとなった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押され、後場は売り先行となった。寄り付きから下落して始まった後も戻りの鈍さを嫌気して売り直され、前場同様にじりじりと値を消すものが多くなった。高値を付けた銘柄でも手仕舞い売りに押されるものが多くなり、結局最後まで買いは入らず安値圏での引けとなった。

小型銘柄はまちまちだった。東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数もっほぼ横ばいで日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、買戻しを急ぐような動きにならず、逆に手仕舞い売りを急がせることになり、指数を下押す要因となった。

乱高下となったが、特に理由もなく決算月特有の単純な持高調整に目先筋が乗ったということなのではないかと思う。上値が重くなると手仕舞い売りが出るという状況であり、相変わらず腰の据わった買いが見られないなかでここまで指数を押し上げた銘柄にも手仕舞い売りが出ているということだろう。空売りが積み上がらなければさらに調整となるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
孕み足を上に放れたとみられたが逆に「包み足」となった。典型的な高値からの調整を示唆している形でもあり、ここから29,000円を割り込むようだと大きな下落となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

今日も寄り付きは思った以上に上昇した感じで、その後の動きも逆に大きく下がり過ぎたという感じでもある。ただ、やはり日経平均が3万円という水準は高すぎるという意味でもあり、目先の需給要因以外では上値を買い上がることもないということだろう。

相変わらず指数先行で内容がない売り買いが多いという感じだ。上がるから買う、下がるから売るということだけで右往左往している。結局はこの水準からは腰を据えて買おうという気にならないということでもあり、引き続き金利動向などを気にすることになるのだろう。

日経平均を3万円を超える水準で積極的に買い上がる材料もないということだろう。逆に米国では金利の上昇も気になるのだから、景気が良ければ良いで金利上昇が懸念され、悪ければ悪いで買われすぎとして売られるということになりそうだ。

適温相場と言われたものの反対のパターンであり、いったん相場が終わったということも考えておくべきだと思う。まだまだ強気な向きが多ければ、塩漬けが増えるという可能性もあり、空売りが積み上がるかどうかと同様に注目される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。