日経平均   29,027.94 円 △ 284.69 円
≪東証一部≫
売買高    16億2,114万株
売買代金  3兆2706億0300万円
値上り銘柄数 1,848 銘柄
値下り銘柄数 302 銘柄
騰落レシオ(25日) 123.17 %
為替 1ドル=109.13 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

円安を好感する動きなどもあって大幅高

米国株は二極化のなかでまちまちだったが、景気回復期待から景気敏感株を中心に買い先行となった。ただ、積極的に買い上がるというよりは手仕舞い売りに押されるものも多く、冴えない動きとなるものが多かった。それでも、ファンド筋とみられる買戻しなどもあって指数は下げ渋り堅調な展開となった。

昼の時間帯も先物に買い戻しが入って指数を押し上げ、後場に入るとさらに買い急ぐ動きが見られた。ただ、29,000円水準では上値も重く、手仕舞いの売り買いが交錯しながら指数は小動きとなった。最後は下げ渋りから買戻しが入って29,000円を超えての引けとなったが、あくまでも買い戻しが主体と思われる。

小型銘柄も堅調なものが多かったが上値も限られた。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は揃って堅調だったが上値も限られた。先物は散発的にまとまった買いがみられたが、29,000円を超えたからと言って買い急ぐ動きはみられなかった。SQ(特別清算指数)前に持高調整の売り買いや乗り換えが中心で動いた方に大きく動くだけなのだろう。

買われ過ぎの修正が続いている。空売りが積み上がったものは堅調だが、買戻し一巡となったものから売られるという状況には変わりないだろう。SQを控えての持高調整の売り買いが一巡となった後に方向感が出て来るものと思うが、割高銘柄の修正安は続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
戻りはしたものの上値が重い。25日移動平均線が下落するところでしっかり抜けるかどうかということになる。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日経平均も大幅高となったが、それ以上にTOPIXが上昇した。日経平均を押し上げた銘柄が買われ過ぎということで売られているということなのだろうし、いわゆるグロース株からバリュー株への資金シフトも見られるのだろう。

ここまでも売られすぎた銘柄に注目してきたが、さらにここからは買われ過ぎたものの売りが嵩んでくるという可能性もありそうで、引き続き売られすぎ銘柄が注目される。単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の低い銘柄に注目だ。

ただ、金利の上昇が今回の調整の要因なのだから、借金の多い銘柄は避けておいた方が良いだろう。借金を返すために資産の売却や増資などの懸念も生じてくるだろう。社債を多く発行している企業などもコスト増が懸念される。

いずれにしても金利の上昇を嫌気する動きがまだまだ続くと思われ、世界的な金余りを背景に上昇した銘柄などは調整されるのだろう。日経平均やナスダック指数の調整はやはり指数に影響の大きな銘柄によるところが大きいのだから、指数に影響の大きな買われすぎ銘柄には注意が必要ということだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。