日経平均 30,216.75 円 △ 302.42 円
≪東証一部≫
売買高 15億9,934万株
売買代金 3兆3544億8700万円
値上り銘柄数 1,444 銘柄
値下り銘柄数 654 銘柄
騰落レシオ（25日） 122.25 %
為替 1ドル＝109.05 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて大幅高
本日の日本市場は米国株高を受けて買い先行となった。寄り付きから、日経平均が3万円を超えて始まると買い戻しを急ぐ動きとなり、先物が3万円を超えるとさらに上昇が加速された。その後も先物主導で上値追いとなったが、さすがに30500円を意識する水準になると上値も重く、上げ幅を縮小して前場の取引を終えた。
昼の時間帯に、日銀が債券利回りの振れ幅の拡大を容認すると伝えられると、金利の上昇懸念から、先物が売られ、後場は大きく下落して始まった。それでも、寄り付きの売りが一巡となると、買い戻しも入り、じりじりと値を戻す展開となった。朝方のように買い急ぐことはなかったが、先物主導で乗り換えと見られる買いが続き大幅高となった。
小型銘柄も堅調なものが多かった。東証マザーズ指数は大幅、日経ジャスダック指数や二部株指数も堅調だった。先物は持ち高調整の買いもあり、指数を先導するような買いが見られた。現物から先物に乗り換える動きもあったようで、指数を押し上げる要因となった。
米国株高を受けて大幅高となったが、途中金利上昇懸念から大きく売られるということになった。やはり期末ということもあって、動き出すと大きく動くということなのだろうが、買われすぎ銘柄の修正はまだまだ続くと思われ、日経平均もここからは上値も重くなるだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
上ヒゲの長い気迷い線となった。本日のひげを抜けるかどうかということだが、明日の相場で上に抜けなければ調整感が出てきそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
日経平均は大幅高となったが、日中に金利に関してのニュースが流れると一気に売られるというように、あくまでも目先の値動きに連れて買われているだけということだ。先を見ての買いでもなく、少し上がるとすぐに売られるということだろう。
銀行株がさらに大きく上昇しており、売られすぎの修正から目先的には買われすぎている感じだ。米国でも景気敏感株が出遅れから買われて、今度は買われすぎというところまできており、相場全体が買われすぎという雰囲気もでている。
買われ過ぎ感が強いだけにちょっとしたことで手仕舞い売りを急ぐことになるのだろう。ここで手仕舞い売りだけでなく空売りが増えるようであれば、さらに上値も期待されるが、さすがに買われ過ぎ感が強く、指数に影響の大きな銘柄を中心に調整感が出るだろう。
一方で、再投資の買いが相変わらず期待されているようだ。実際に再投資をするとしても上値を買い上がるということでなく、下がれば下がったで下値で買うということなのだから、再投資があるからということでもなく、買われすぎには注意ということだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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