日経平均   29,388.87 円 △ 210.07 円
≪東証一部≫
売買高    12億4,597万株
売買代金  2兆7186億4100万円
値上り銘柄数 861 銘柄
値下り銘柄数 1,262 銘柄
騰落レシオ(25日) 127.71 %
為替 1ドル=110.76 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いも前場まで!?改めて上値の重さを確認

米国株はまちまちだが、月初の買い期待から夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が上昇となっていたこともあり、買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後はいったん節目とみられる29,500円水準で上値が重くなったが、月初の買いとみられる買いも入り上値を試す動きとなった。ただ、さすがに29,600円まで一気に買い上がるということでもなく29,500円台で前場の取引を終えた。

昼の時間帯には先物に手仕舞い売りも見られて指数が下押し、後場は売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となると売り急ぐ動きもなく下げ渋りとなったが、戻りの鈍さを嫌気した手仕舞い売りも嵩み、結局は買い気に乏しいなかで手仕舞い売りに押される形で堅調ではあるものの安値圏での引けとなった。

小型銘柄はまちまちとなり、値動きの軽いものが買われるというような展開だった。東証マザーズ指数は大幅高となったが、二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均も小幅安となった。先物はまとまった買いが入る場面は少なく、指数を押しあげるようなことはほとんどなかった。逆に手仕舞いとみられるまとまった売りが出て指数を下押す場面は見られた。

買われすぎの修正安の一服も月初の買い一巡からは再度買われすぎの修正で売られるものも見られた。今日は前場と後場の雰囲気ががらりと変わる状況だったが、引き続き金融政策の変更、金融緩和の出口を意識して買い切れないという感じだ。当面は上値の重さを確認して下値を試すような動きがみられると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
いったんは25日移動平均線や基準線を抜けたものの、抜けきれないという雰囲気だ。やはり、いったん75日移動平均線を目指すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

再投資の買いは予想通り入らなかったが、月初の買いは予想通り入った。ただ、思った以上に上値が重いという雰囲気で、29,500円台は後場までキープすることは出来なかった。改めて29,500円水準の節目を確認したということだろう。

こうなると今度は下値を試すことになりそうだ。29,200円なども節目ではあるが、やはり、28,800円や28,500円という節目を目指すことになりそうだ。そろそろ日経平均のいびつさについても話題になってきそうなので、日経平均に影響の大きな銘柄の上値は重くなるだろう。

結局は目先の需給だけの相場ということなのだろうが、今月は月初から上値の重い展開となったので、現物買いを急ぐということはなさそうだ。6月の満期までに現物株に戻せばいいだけなので、先物の売り先行で利益を確保しながら売るということもありそうだ。

新年度入りということで新たな資金が流入するのかどうかが注目されるが米国債利回りの上昇が気になるので年金資金なども少なくとも高くなったところでは買いたくないということだろう。調整感が強まっていると考え、買いは急ぐことはないだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。