日経平均   29,854.00 円 △ 465.13 円
≪東証一部≫
売買高    10億0,231万株
売買代金  2兆2403億3800万円
値上り銘柄数 1,313 銘柄
値下り銘柄数 783 銘柄
騰落レシオ(25日) 122.15 %
為替 1ドル=110.59 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買いが先行、買戻しもあって大幅高

米国株が景況感の回復を好感して買われたことから買い先行となった。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく上昇していたことから買い気配から始まるものなども見られた。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は週末の手仕舞い売りも多く、じりじりと上げ幅を縮小し、本日の安値圏での引けとなった。

昼の時間帯は昨日とは反対に先物の買戻しなどから堅調な地合いとなり、後場に入ってからは上値の重さが見られたものの上値を試す動きとなった。さすがに前場の寄り付き直後の高値までは届かず、改めて上値の重さが確認されたが、売り急ぐ動きがなかったこともあり、持高調整の買戻しも入って高値圏での引けとなった。

小型銘柄も総じて堅調だが上値も限られた。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物は散発的に持高調整とみられるまとまった売り買いが見られたが、断続的に一方向に売り買いが嵩むということでもなく、指数を大きく方向付けるような動きはなかった。

買われすぎ銘柄が目先的に売られたことでの反発となっており、再度高値更新となっているものも見られる。米国の金利上昇が一服となっているが、イースター休暇明けから再度売り直されると連れ安となってくるのではないかと思う。上値の重さが確認されて買戻し一巡となったものから売られることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線を抜けてきた。雲も一気に抜けて「三役好転」となったことで堅調な展開が期待されるが、逆に遅行スパンがローソク足の下落に合わせて調整となることもありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月初の買いが続いているとみるべきなのか流れが変わったとみるべきなのか、米国のイースター休暇明けの相場を待つことになりそうだ。ただ、買い方の回転が効いているものも多くなってきており、下がれば買いという雰囲気になりつつあるのかもしれない。

ただ、まだまだ戻れば売りという銘柄も多く、日経平均が高くなっても相場全体の上値は重いということなのだと思う。買戻し一巡となった日経平均に影響の大きな銘柄から売られるということになれば再度下値を試すことになるのだろう。

だからと言って一気に3万円を付けるような雰囲気でもなく、ここで景況感が良くなっても実際に企業業績につながってこないと売り直されてしまうのだろう。積極的に買い上がるにはまだまだ材料不足で大きく上昇するとしても時間はかかりそうだ。

逆に米国の金利上昇などを嫌気する動き、そしてファンドやSPACなどの問題などが取り沙汰されて、金融情勢に不安が出ると一気に売られることになると思う。値持ちが良いことで空売りが積み上がれば3万円台が復活となるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。