日経平均   29,538.73 円 ▼ 229.33 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,429万株
売買代金  2兆0635億4000万円
値上り銘柄数 1,293 銘柄
値下り銘柄数 811 銘柄
騰落レシオ(25日) 114.09 %
為替 1ドル=109.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行となるも上値の重さを確認して冴えない展開

週末の米国株が高く、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったこともあって買い先行となった。ただ、特に買い上がる材料もないこともあり、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りに押されて冴えない展開となった。底堅さも見られ再度上値を試す動きもあったが、上値も重く、上値の重さが確認されると売り直されるという状況で安値圏での引けとなった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、冴えない展開が続き後場に入っても買い気に乏しく、戻りの鈍さが確認されると手仕舞い売りに押されるものが多くなり、指数もさらに下押す展開となった。売り急ぐということでもないが買い気に乏しい展開のなかで安値引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く見られた。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった買いはほとんど見られず、まとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す要因となった。特に買い材料に乏しいことから冴えない展開となった。

売り買いを急ぐような材料もなく買戻し一巡から売り直された。3万円を付けないということで手仕舞いを急ぐ動きもあったものと思われる。決算発表を前に買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りに押されるということで戻れば売りというような展開が続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
再度25日移動平均線や基準線のサポートを確認する形となっている。ここで下げ止まらないと75日移動平均線までの調整となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

やはり、ファーストリテイリングの決算発表が効いているということもあるのだろう。買われすぎ銘柄を中心に決算発表を控えての手仕舞い売りも多くなるということだ。少なくとも買われすぎている分、よほどの好決算でもないと買い直されることはないのだろう。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことの影響があるということでもないのだろうが、いっこうに感染拡大が止まらないということも東京五輪の問題などもあって不安視されていることもありそうだ。企業業績への不安というよりは買われすぎ感が強いということもあるのだろう。

さらに上値を買い上がるには材料不足ということだろう。オプションSQ(特別清算指数)算出も終わり、今度は決算発表が始まるということで買われ過ぎ感が強いものから売られるのだと思う。米国株も再びバブルになっており、増税問題などが今後は響いてくるものと思われる。

日経平均の3万円を超えてさらに買い上がることはないという見方も出てきそうだ。日経平均に影響の大きな銘柄が買われすぎているということもあって、買えない状況が続くということなのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。