日経平均   29,100.38 円 ▼ 584.99 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,739万株
売買代金  2兆3866億3700万円
値上り銘柄数 240 銘柄
値下り銘柄数 1,900 銘柄
騰落レシオ(25日) 90.80 %
為替 1ドル=108.21 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

指数先行で久しぶりの大幅下落

米国株安を受けて売りが先行、節目とみられた29,500円水準をあっさりと割り込んで始まったこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後も買い気には乏しく冴えない展開となった。戻りを試しては戻りの鈍さを嫌気して売られるという状況でさらに指数先行で買われすぎ銘柄を中心に売られ大幅安となった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入ると日銀の買いも期待されたものの戻りの鈍さを嫌気して手仕舞い売りを急ぐ動きとなり、29,000円を試す動きとなった。さすがに29,000円を意識するようなところでは下げ渋りとなったが、結局最後まで買い気には乏しく買われすぎ銘柄の戻りも鈍く、大幅安となった。

小型銘柄は朝方は幕間つなぎ的に買われるものも見られたが、上値の重さを嫌気して後場になってから売られ総じて軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を押し下げる要因となり、買戻しが入っても絶好の売り場提供という形で買い気に乏しい展開だった。

買えない銘柄が多いなかでちょっとした売りが出ると一気に下げるという展開だった。節目を下回り、下値を試す動きになっている。ここで空売りが積み上がったという雰囲気でもなくままだ戻れば売りということで冴えない展開が続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線のサポートを確認するような動きとなった。いったんはサポートされた形だが、雲の中に入っており、戻りの鈍さが確認されると雲の下限までの下落はありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

膠着感が強い相場だけに動き出すと大きく動くということになった。節目と見られる29,500円や29,200円~300円水準で下げ止まらなかった。売り急ぐ理由が大阪の緊急事態宣言とされていたが、特にそうしたことでもなく単純に買われすぎ銘柄の修正安が次の段階に入ったということだろう。

日経平均の下げがきついが先物主導という面もあるだろう。現物買い先物売りの動きが先物売りが先行して行われたということだ。さらに買われすぎ銘柄の決算発表などを控えて、いったん手仕舞うという売りも嵩んで大きな下落となったということだろう。

米国でも買われすぎ銘柄が再度買われすぎ水準まで買われているが、いずれ金利も上昇するということを考えると買われすぎ銘柄がいつまでも買われすぎ水準にあるということはないのだから、買われすぎの修正がまだまだ続くということになるのだろう。

ただ、そうは言っても金余りということでもあるのだから、ここで塩漬けが多くなるようであれば、さらに下がるのだろうが、塩漬けにならないのであれば乱高下しながら買われすぎの修正が行われるということになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。