日経平均   29,518.34 円 △ 160.52 円
≪東証一部≫
売買高    11億2,670万株
売買代金  2兆4641億6400万円
値上り銘柄数 1,482 銘柄
値下り銘柄数 615 銘柄
騰落レシオ(25日) 93.86 %
為替 1ドル=108.80 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高で買い先行、一時大幅高となるも買われすぎ銘柄は冴えない展開

週末の米国株高を受けて買いが先行となったが上値の重い始まりとなった。それでも寄り付きの買いが一巡となった後も指数先行で買い急ぐ動きとなり、特に材料がないなかで買いが買いを呼ぶように指数は大きな上昇となった。節目とみられる29,500円を超えて買い上がる動きとなった。

昼の時間帯になると上値の重さが気になるようで、後場に入ると買戻し一巡から手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。29,500円を近くなると買われる、割り込むと買われるという状況だったが、最後は手仕舞い売りに押されが何とか29,500円を保っての引けとなった。

小型銘柄は特に買いが入るということでもなく総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅高、二部株指数は堅調だった。先物は朝方から断続的にまとまったかいが入りが指数を押し上げるような場面もあったが、後場に入るとまとまった売りが出る場面もあり買い気に乏しい展開となった。

米国の雇用統計に反応して米国株が高ったことで買い先行となった。指数先行で買い上がるような動きもあったが、特に理由もなく持高調整の買いか積み立て投資の買いが入ったものと思われる。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んで振らされることもあるかもしれないが基調は上値の重い展開で保ち合い相場が続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線、75日移動平均線や雲を抜け、「三役好転」となってきた。明日も値持ちが良いかどうかということだが、上ヒゲが長いところが気になり、明日の寄り付きが安いと再度下値を試すこともありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

米国株は堅調だが、週末の買い戻しで押し上げられた感もある。いったんは金利も低下したが、結局元の水準まで戻しており、引き続き金利上昇懸念や過熱懸念があり、上値の重さを確認してからの調整となるのだろう。

日本市場も日経平均は節目とみられる29,500円を超えてきたが明日も値持ちの良い展開が続くかどうかということだ。明日もしっかりとした動きになれば3万円を試すことも期待されるが、明日売られるようであれば、やはり29,500円が上値だということになるだろう。

いずれにしても決算発表が出揃ってさらに新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないようであれば、売り直されるということになると思う。セルインメイはないという見方も多いようだが、セルインメイには気を付けておいても良いと思う。

オプションSQが特に意識されているということでもないが、もし3万円を超えるというようなことがあれば、一気に買われる可能性もある。3万円は超えないと思うが、超えた場合も想定しておいても良いだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。