親や祖父母が資産家でお金に困らない「親リッチ」と、起業・独立して自身で資産を築く「成功型リッチ」。両者は同じ富裕層ですが価値観は異なり、「守り型」か「攻め型」か、「ストックリッチ」か「キャッシュフローリッチ」か、などの違いもあります。その違いを客観的に分析してみましょう。

「守り型」か「攻め型」か

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(画像= opolja/stock.adobe.com)

両親からたくさんお小遣いをもらって楽しく生きている親リッチの中には、学業やビジネスなどにおいて、攻めが必要な場面に遭遇した経験があまりないという人も多いでしょう。また、攻めも守りもしなくても親からの支援があることから、決断せず立ち止まるタイプの人もいるはずです。

一方、成功型リッチの人は、大学受験やビジネスで積極的に攻めた結果、いまの地位を築いてきた人が多いはずです。資本主義社会では弱肉強食。一定程度の防御を固めつつも、果敢に攻めなければ打開できない難題やハードルは少なくありません。

こうしたことから、親リッチと成功型リッチを攻守で分けるとすれば、親リッチが「守り型」、成功型リッチが「攻め型」と言えるでしょう。

「ストックリッチ」か「キャッシュフローリッチ」か

「ストックリッチ」と「キャッシュフローリッチ」という考え方があります。簡単に言えば、ストックリッチは大きな資産を持っている人、キャッシュフローリッチは年収が高い人のことを指します。「資産1億円で年収100万円」の人はストックリッチ、「資産100万円で年収1億円」の人はキャッシュフローリッチと呼べます。

つまり、年収が高くなくても親の資産に恵まれている親リッチはストックリッチ、一方で資産を増やすことよりも事業の成功に力を注いできた成功型リッチはキャッシュフローリッチに該当します。特にベンチャー企業の社長などは、ほとんど資産を持っていなくても年収は高いキャッシュフローリッチであることが多いでしょう。

恋愛や時間に対する考え方も違う!?

このほか、恋愛に対する考え方や時間に対する考え方も、親リッチと成功型リッチでは異なるはずです。もしあなたの周りに富裕層の人がいるとすれば、親リッチと成功型リッチのどちらですか?同じ富裕層に見えて、実は価値観はかなり異なるのです。