日経平均   27,824.83 円 ▼ 259.64 円
≪東証一部≫
売買高    11億6,498万株
売買代金  2兆4591億5100万円
値上り銘柄数 908 銘柄
値下り銘柄数 1,211 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.58 %
為替 1ドル=109.23 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行も買われ過ぎの修正が続き一時大幅安

週末の米国株が大幅高となったこともあり、買い先行となった。買い気配から始まる銘柄なども見られ大きく戻して始まったものの、寄り付きの買いが一巡となると戻り売りに押されるものも多く、指数に影響の大きな銘柄は算出株価の見直しなどもあり、売り急ぐような場面も見られ、再度売りが売りを呼ぶように大きな下落となってほぼ安値引けとなった。

昼の時間帯もさらに手仕舞い売りや見切り売りが嵩んで下値を試す動きになり、後場に入っても下値を試す動きとなった。それでも、節目とみられる27,500円まで下がることもなく、何とか27,600円台をキープするという動きになると今度は買戻しも入り、下げ幅縮小となった。一気にプラス圏まで戻すというような買いでもなく、戻り売りも多かったが最後も下げ幅を縮小しての引けとなった。

小型銘柄も見切り売りに押されるものが多く大きな下げとなった。東証マザーズ指数を筆頭に、二分株指数も日経ジャスダック平均も揃って大幅安となった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す展開となったが、後場に入ると売り一巡から今度は買戻しで下げ幅を縮小させる要因となった。いずれにしても先物主導というような感じだった。

下げ止まったかと思われたが再度売り直されるものも多くなった。指数に影響の大きな銘柄が株価算出の変更などを嫌気する動きもあり、また、日銀が買わないということを嫌気する動きもあり、当面は上値は重いだろう。27,500円近辺での底堅さが見られ、空売りが積み上がればすぐに28,000円台までは戻すと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
再度下値を試す動きとなった。包み足となりかけたが、何とか踏みとどまったということだろう。下値模索は続きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

米国市場のようには戻さないということで改めて新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことなどが取り沙汰されそうだが、そうであればTOPIXが下げ渋っていることなどの説明ができないことになる。やはり日経平均の株価算出方法の変更などが効いているのだと思う。

買われすぎ銘柄の修正安がまだまだ続くということになると、日経平均自体は上値の重い展開が続くことになるだろう。結局は影響の大きな銘柄が買われることで日経平均が上昇し、日経平均が上昇すると指数に影響の大きな銘柄が買われるということであり、今度は逆のスパイラルになることもあるだろう。

加えて、米国では金利が上昇することには違いないのだろうし、その影響や失業給付が終わったあとの反動なども大きいのではないかと思う。景気回復からの業績向上も世界的な金余りの終わりということになると株価としては冴えない展開となるのだろう。

世界的な金余りからの修正安がみられるとリーマンブラザーズが倒産するまでのサブプライムバブルが崩壊した時のような感じになるのではないかと思う。信用収縮からの修正安が世界的な金余りの終焉でみられることになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。