日経平均 29,019.24 円 △ 77.72 円
≪東証一部≫
売買高 9億4,592万株
売買代金 2兆1910億3500万円
値上り銘柄数 1,052 銘柄>
値下り銘柄数 1,036 銘柄
騰落レシオ（25日） 100.96 %
為替 1ドル＝109.49 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行も指数に影響の買われすぎ銘柄の修正安が進み冴えない展開
週末の米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことを受けて買い先行となった。ただ、特に買い上がる材料があったということでもなく、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。その後も戻りの鈍さを嫌気するように手仕舞い売りが嵩み、さすがに節目と見られる29,000円を割り込むと買われたものの冴えない展開となった。
昼の時間帯は先物の買いが見られ、後場には戻りかけるような動きは見られたが上値も重く、指数は小動きとなった。引けを意識する時間帯からは上値の重さを嫌気するような見切り売りも嵩んで指数に影響の大きな銘柄が売られて再度下値を試す展開となった。いったん下向きになると売り急ぐ動きも見られたが結局は29,000円を何とか保っての引けとなった。
小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かす場面もほとんど見られなかった。買戻しは入るものの買い上がるということでもなく、指数を押し上げることはなかった。
今週は先物・オプションSQ（特別清算指数）算出もあり、方向感が出るかと思ったが上値の重さが改めて確認された形となった。29,200円水準が上値の節目ということを確認したような展開で、買われすぎ銘柄の修正安はいっこうに収まらず、今度は再度下値を試すことになるだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
75日移動平均線や雲に上値を押さえられた形となっている。今度は25日移動平均線や基準線のサポートを確認するような展開になるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
月初の買いが終わると買われすぎ銘柄の修正安、そして目先的に買われた銘柄の手仕舞い売りに押される形となった。グロースだバリューだということも関係なく、買われたものが売られて、売られたものが底堅いというような展開となっている。
日経平均自体は上がり難い状況なのだと思う。影響の大きな買われすぎ銘柄が買われるという雰囲気もなく、買戻し以外に買いが見当たらないということだと思う。買戻し一巡となったものから売り直されるという展開がまだまだ続くと思う。
かといって、TOPIX型の買いも一服となりそうだ。トヨタに代表されるように目先的には買われすぎている感もあり、手仕舞い売りに押されると売り急ぐ動きも出てきそうだ。ここでから売りが積み上がると再度高値を試すことになるのだろうが、空売りが積み上がらないとさらに調整となるのだろう。
金利情勢に敏感に反応することになるのだろうが、さらにここから金融緩和が進むということは考え難く、どう考えても金利の上昇は時間の問題であり、買われすぎ銘柄の修正安はまだまだ続くということだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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