日経平均   29,018.33 円 ▼ 272.68 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,759万株
売買代金  2兆2782億2300万円
値上り銘柄数 673 銘柄
値下り銘柄数 1,409 銘柄
騰落レシオ(25日) 111.75 %
為替 1ドル=110.66 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

金融政策決定会合を受けて手仕舞い売りに押される

米国株が軟調となったことから売り先行となった。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調だったが、特に材料視されず寄り付きの売りが一巡となった後も日銀の金融政策決定会合を控えての手仕舞い売りに押されて大幅安となった。米国で金融緩和の終了が取り沙汰されたことでの連想から総じて売り急ぐ展開となった。

昼の時間帯は買戻しも入って下げ渋り、後場に入ってからも売り急ぐ動きは見られず下げ渋りとなった。いつものように後場は全く動きが見られなかったが、下げ渋っていることを確認して買戻しも入り、さらに下げ幅を縮小する場面もあった。最後まで買い切れず結局は冴えない展開だったが、指数に影響の大きな銘柄に買戻しも見られ、下げ渋りとなった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られたが、特に買い上がるということでもなく総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売りが見られて指数を下押す場面もあったが、午後と特に売り急ぐようなこともなく、指数を動かす場面も少なかった。

買われすぎ銘柄の修正安はまだまだ続くという感じだ。買戻しが入って戻りかけると売られ、戻らないと売られるということだ。日銀の金融政策決定会合の結果次第ではあるが、特にサプライズとなるような好材料がないと改めて売り直されるものも多くなるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の下落にあわせて下落となった。75日移動平均線を下回り、あとは雲のサポートを確認できるかどうかということになる。

☆ あれやこれやと一言 ☆

夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったが、特に買いが入るということでもなく、明日の日銀の金融政策決定会合の結果待ちではあるものの手仕舞い売りを急ぐ動きとなった。米国でも金融緩和の終わりが見えてきたということで少し先のことではあるが材料視されており、世界的な金余りの変化は見られるだろう。

日銀の金融政策決定会合の結果は特に変更はないと思うが、改めてETF(上場投資信託)を買わない理由に言及があるかどうかが注目される。この期に及んでまだ「さらなる緩和」ということが言われるのかどうかということも注目される。

特に金融緩和の出口に対しての言及はないのだろうが、緩和強化をしないということであれば後は緩和の終了が待っているだけということなので、金融緩和の終了が少しでも示唆されるようなことになれば大きな下落となるのだろう。

金融緩和がだから買われているというような買われ過ぎ銘柄は既に大きく修正されているがさらに売られるということになるのだろう。業績に比べて割高感が強いものほど大きく売られることになるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。