日経平均   28,964.08 円 ▼ 54.25 円
≪東証一部≫
売買高    15億1,255万株
売買代金  3兆5356億4200万円
値上り銘柄数 540 銘柄
値下り銘柄数 1,570 銘柄
騰落レシオ(25日) 101.99 %
為替 1ドル=110.19 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

金融政策決定会合も何も変わらず指数に方向感は見られず

米国ナスダック指数が一時大幅高となったことなどから買い先行となった。ただ、積極的に買い上がる材料もなく、日銀の金融政策決定会合の結果待ちということで上値も重く、寄り付きの買いが一巡となると冴えない展開となった。手仕舞いの売り買いが中心で買われるもの、売られるものまちまち、どちらかと言うと売られるものの方が多く冴えない展開が続いた。

昼の時間帯は全く動きが見られず、後場が始まると同時に日銀の金融政策決定会合の結果が発表になったものの、特に何も変わらないということで動きは見られず、手仕舞い売りに押されて日経平均は29,000円まで下落したものの売り急ぐということでもなく小動きだった。結局最後まで大きな動きはみられなかったが、買い気に乏しく、買戻し一巡となったものから売られるという状況で軟調な引けとなった。

小型銘柄も全体として大きな動きは見られず総じて手仕舞い売りに押されて冴えない展開だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、日銀の金融政策決定会合の結果が発表されても特に指数を方向付けることも動かすこともなかった。持高調整の売り買いで散発的にまとまった売り買いが見られるものの終始方向感に乏しい展開だった。

買われすぎ銘柄の修正安は続いているが目先的な買戻しで堅調となるものみられた。それでも流れとしては日経平均に影響の大きな銘柄は買えないという雰囲気で指数の上値を押さえる要因となりそうだ。まだまだ保ち合いが続きそうだが、今度は下値を試す動きになるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
昨日と同じような形となり、「並び黒」となった。雲のサポートは期待されるが雲の下限水準までの調整は見られそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

予想されていたとは言え、日銀の金融政策決定会合の結果が全く変わり映えせず、市場も何の反応も見られなかった。週末ということでもあり、持高調整の売り買いどちらかに偏るとか、仕掛けてきな売りに反応するということも考えられたのだが、全く動きは見られなかった。

それだけ目先的な値動きに連れて右往左往する参加者ばかりということで誰も仕掛けないから全く動けないということだろう。AI投資にしてもアルゴリズム取引にしても、はたまたファンド筋にしても動かないから動けないということだ。

ただ、大きな流れとしては何ら変わっていないと思う。新型コロナウイルスもまだまだ終息までは時間がかかりそうだが、経済への影響は織り込まれており、東京五輪・パラリンピックも特に材料視されるということでもなく、少なくとも景気拡大はある程度織り込んだということだろう。

逆にいずれ近い将来に金融緩和も正常化するということを考えると金余りに浮かれた相場というのはそろそろ終わりになるだろう。高値から大きく下げている銘柄も多く、塩漬けが多くなっているとも思われ、戻れば売りということからさらに売られるということもあるだろう。後は空売りが積み上がれば下げ渋るということになる。結局は空売りがどの程度積み上がるかということにかかっている。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。