日経平均   28,010.93 円 ▼ 953.15 円
≪東証一部≫
売買高    13億0,108万株
売買代金  2兆9466億8300万円
値上り銘柄数 123 銘柄
値下り銘柄数 2,044 銘柄
騰落レシオ(25日) 95.89 %
為替 1ドル=109.84 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

金融緩和の終了の始まりを意識して大幅下落

週末の米ダウ平均が大幅下落となったことから売先行となった。売り気配から始まるものなども多く、寄り付きの売りが一巡となった後も戻らないことを嫌気して売られるということで大きな下落となった。節目と見られる28,500円をあっさりと割り込み、売りが売りを呼ぶような展開で大きく下落、28,000円を割り込んでの引けとなった。

昼の時間帯は先物の売りが嵩み、さらに下値を試す動きとなり、後場は安値を更新して始まった。日銀のETF(上場投資信託)買い期待もあって下げ渋りはしたものの、28,000円までしか戻らないことが嫌気されて売り直されて再度下値を試すなど一向に買いが入らず、最後はさすがに買戻しも見られて何とか28,000円をキープとなったが、結局は大幅安となった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物は朝方こそまとまった売りが嵩んだもののその後は売り急ぐような場面も少なく、先物主導ということでもなかった。昼の時間帯に売り直さるなど指数を押し下げる場面もあったが、主役ということでもなかった。

買われすぎ銘柄の修正どころか、全面安、とにかく株式からリスク回避とばかりに売られた。米国の金融緩和の終了が日本の金融緩和の終了につながるとばかりに売り急ぐような場面もあった。当面は底堅さも見られるのだろうが、冴えない展開で下値模索から反発となるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
一気に下に放れてきた。移動平均線からの乖離が大きくなるところで下げ渋りとなっており、5月安値を意識して底堅さも見られるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

いつものことではあるのだが、動き出すと大きな動きになる。本日の下落もここまで下押す材料でもないと思うが、勢いだけで売り急ぐというようなことになっている。冷静に考えると売られ過ぎというような銘柄も見られるので、選別されながら指数も底堅さが見られると思う。

金融緩和の終了の始まりを嫌気するというような雰囲気だが特に過ぎに金融緩和が終了するわけでもなく、あくまでも買われ過ぎの修正ということで見れば良いと思う。そうなると今度は売られすぎているという銘柄も出て来るので指数の戻りは鈍いだろうが、買い場となるものも多いだろう。

ここからは戻りを試す動きに乗れるかどうかということになるだろう。「落ちるナイフを掴むな」とばかりに腰が引けているが、景気回復から初めて金融緩和が終了するということなのだから、業績面でしっかりとしている銘柄などはすぐに反発となるだろう。

日経平均も28,500円や28,000円を割り込んで推移するというよりは29,000円前後から一段下かあるいは29,000円あたりが居心地が良いと思う。そのあと、戻りが鈍いと確認してさらに買われ過ぎの修正が行われるときに27,000円あたりを試すことになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。