日経平均   28,707.04 円 ▼ 84.49 円
≪東証一部≫
売買高    8億3,323万株
売買代金  1兆9862億1200万円
値上り銘柄数 767 銘柄
値下り銘柄数 1,298 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.13 %
為替 1ドル=111.15 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いも空振りに終わり冴えない展開

米国株はまちまちだったが、本日から7月ということで月初の買い期待もあり、買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると月初の買いは見られず、逆に手仕舞い売りに押されて下値を試す動きとなった。それでも28,700円水準で下げ止まると切り返し再度28,800円まで上昇した。ただ、28,800円が節目として意識され、上値が重くなり、その後も月初の買いは見られず、手仕舞い売りに押されて安値圏で前場の取引を終えた。

昼の時間帯も冴えない展開が続き、後場は売り先行となった。それでも寄り付きの売りが一巡となると買戻しも入り、指数は小動きとなった。いつもの午後ということで指数に方向感はなく、引けを意識する時間帯からは手仕舞い売りに押されてさらに下値を試す動きとなった。結局手仕舞い売りを急ぐ動きとなったが、最後の最後は買いが入り何とか28,700円台での引けとなった。

小型銘柄も冴えないものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、相変わらず指数を動かす場面はほとんど見られなかった。指数に方向感がでないのも先物のまとまった売り買いが少ないということも影響していそうだ。

月初の買いが期待されたものの見られず、冴えない展開となった。ただ、売り急ぐということでもなく、下値を試しながらも底堅さが見られた。少なくとも買い急ぐような要因は少なく、金利に反応しながら冴えない展開が続くだろう。保ち合いの水準を改めて確認するような戻りも見られそうだが上値は重いだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の中で基準線にサポートされたもののここで止まるかどうかというところだ。雲をどちらに抜けるかということだが、下にぬけて調整が長引くのではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日銀短観も特にサプライズとなることもなく株式市場への影響は限定的となった。手掛かりに乏しい展開のなかで少しは材料になるかと思ったが特に変わったこともないということだろう。米国の経済指標への反応も鈍く、何を見て動くかが問題だ。

米国は独立記念日で今週末は3連休となるので、手仕舞いの売り買いが続くと思われる。雇用統計の発表も特に統計の数字に反応するというよりは発表されたということに反応することになりそうだ。債券も含めて買われていたものが売られ、売られていたものが買われるだろう。

日本市場では相変わらず指数に影響の大きな銘柄の動きが鈍く、やはり、株価算定方法の見直しや市場身直しなどの影響もあるだろう。ETF(上場投資信託)の配当資金捻出のための手仕舞い売りも取り沙汰されているが特に問題視することもないだろう。

配当の再投資の買いとか、MSCIの見直し、そして今度はETFの売りなどが喧伝されているが、本当に相場をわかっていない人が多い証拠だろう。実際にこれまでも再投資の買いなどはなかったし、MSCIの見直しも特に何も起こらず、騒いだだけで終わっている。それだけフェイクニュースが幅を利かせているということでもあり、本当に相場を知っている身としては噴飯ものであるものも多い。真実は一つである。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。