日経平均 28,643.21 円 △ 45.02 円
≪東証一部≫
売買高 7億9,425万株
売買代金 1兆6909億5700万円
値上り銘柄数 1,142 銘柄
値下り銘柄数 897 銘柄
騰落レシオ（25日） 105.96 %
為替 1ドル＝110.82 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行となるも手仕舞い売りに押されて冴えない展開
米国市場が休場となるなかで手掛かりに乏しいながらも買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となったとは直後の売りに押されていったん軟調となるなど、冴えない展開となった。その後何度か上値を試すものの上値の重い展開で総じて冴えない雰囲気の相場となった。
昼の時間帯は手仕舞い売りに押され、後場に入ると前場の終値を下回っての始まりとなり、その後も戻りを試すも上値の重い展開で閑散としたなかで方向感が見られなかった。引けを意識する時間帯からは手仕舞い売りを急ぐ動きもあって後場の安値での引けとなった。
小型銘柄もまちまちで全体としては方向感のない展開だった。東証マザーズ指数は小幅安、二部株指数は堅調、日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物もまとまった売り買いは少なく、散発的にみられるまとまった売り買いに指数が動かされる場面もあったが、方向感は見られなかった。
上値の重さを嫌気しては売られるという状況で冴えない展開となっている。相変わらず指数に影響の大きな銘柄に買いが入らない状況だ。ETF（上場投資信託）の配当捻出売りが取り沙汰されており、空売りが積み上がれば捻出売りがピークだと言われている8日や9日からは上昇するのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
かろうじて雲の中で基準線にサポートされているものの動きはない。雲をどちらに抜けるかということなのだろうが、まだまだ保ち合いが続くという見方ができそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
冴えない展開で買い気に乏しい展開が続いている。ETF（上場投資信託）の配当捻出売りが出ると言われているので買えないということなのだろうし、指数に影響の大きな銘柄には空売りが出るということなのだろう。ただ、実際にETFでも日経レバレッジなどは先物での運用であり、特に配当捻出のために売り急ぐという必要もなく、実際には影響はほとんどないだろう。
ただ、配当捻出売りが出るからということで指数に影響の大きな銘柄などに空売りが積み上がれば配当捻出売りが出ると言われている7日から9日は引けで買戻しが入り日経平均は高くなるだろう。ETFの配当捻出売りが出ると言われても実際にはそれほど多くはないと思う。
TOPIX型のETFの配当捻出売りも出るはずだが、任天堂や村田製作所、トヨタ、三菱UFJなど日経平均よりもTOPIXに組み入れられていて影響が大きそうな銘柄も特に売られているということでもなく、単に騒いでいるだけで結局は売られないということだろう。
もし、実際に売りが出たとしても引けですべて売るということは今の時代には行われておらず、指数に連動するように、既に売っているものも多いと思う。さらに1日のうちでもVWAP（加重平均）などで売るので何も引けですべてが売られるということでもないのである。結局は大騒ぎだけして何もないということなのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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