日経平均   28,003.08 円 ▼ 276.01 円
≪東証一部≫
売買高    9億3,558万株
売買代金  2兆1550億1500万円
値上り銘柄数 1,008 銘柄
値下り銘柄数 1,058 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.49 %
為替 1ドル=

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことなどから週末の手仕舞い売りに押される

米国株は引き続き上値は重いもののまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が冴えない展開となり、28,000円の攻防での始まりとなった。それでも28,000円を割り込むと売り難さも見られて買戻しが入り、何とか28,000円前後での保ち合いとなったファーストリテイリングが決算発表で売られ、日銀の金融政策決定会合の結果待ちで大幅安となったものの最後は下げ渋りとなった。

昼の時間帯に日銀の金融政策決定会合の結果が発表されたが、特に反応は見られず、後場に入ると買い戻しを急ぐような動きもあり、底堅さを確認して下げ幅縮小となった。空売りの買い戻しも入ったようで上値を試す動きとなった。それでも最後は手仕舞い売りも多く下げ渋りながらも冴えない展開が続いた。何とか28,000円台はキープしての引けとなった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものもあり、まちまちだった。東証マザーズ指数は小幅安だが、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られる場面もあったが、特に方向感が出るということでもなかった。

28,500円を割り込んだということで28,000円を試す展開となったが、買い気に乏しく、芳しくない決算に反応してファーストリテイリングが大きく下げる場面もあり、指数を下押す要因となった。日経平均に影響の大きな銘柄が売られているという感じで、日経平均が28,000円を割り込んだ割には案外売り急ぐということもなかった。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下値模索という状況だろう。28,000円のところで「窓埋め完了」ということになったのかどうかということだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

新型コロナウイルス感染拡大が止まらないということで買い気に乏しく、ちょっとした材料で大きく売られるという感じだ。特に日経平均に影響の大きな銘柄はそれでなくても買われ過ぎの修正となっており、ちょっとした悪材料には敏感に反応するということのようだ。

日銀の金融政策決定会合も特になにも変わらず、気候変動の何とかといっているが、全く意味が分からず、結局は金融緩和の終了はやはり考えておかなければならないということなのだろう。決算発表には敏感に反応するのだろうし、買われすぎている銘柄はどんな決算でも売られるということになるかもしれない。

指数だけを見ていると買い気がほとんどないように見えるのだが、案外下げ渋る場面も多い。日経平均で見ると買えないが、個別にはしっかりと買えるものもあるということだろう。ここはやはり、森を見ずに木を見ての投資ということで良いのだろう。

特に株を買い上がる材料には乏しく、ここから始まる決算発表でサプライズでもないと指数、特に日経平均は上値の重い展開が続くと思う。しっかりと28,000円で値固めとなるのかどうかが注目される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。