2021年7月21日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日20日(火)のマーケットの焦点は米国債。NY市場が始まって米10年債は一時1.1260%まで急落。呼応して、株とクロス円は続落。ただその後、10年債利回りは1.2235%まで急反発した。この動きに追随して、NYダウも1.62%へ急反発。クロス円も値を戻し、米ドル/円も110.00円ちょうど付近のレベルまで戻している。西原氏が米国の友人とやり取りしていたのは、「昨日20日(火)のNY市場の前場は米国株ショートの利益確定から入るが後場が勝負」という話題だったが、後場の米国株も米国債の動きを横目にそのまま反発。最近は米国債利回りが低下すると「株安、ドル高、円高」となり、利回りが反発すると「株高、ドル安、円高」の流れになる。株安から始まった場合、リスクオフの動きになるので理解しやすいのだが、米国債の利回りが1.2000%を割り込んでいる局面で、ドルを買わなければいけないのが個人的にはちょっと違和感があるところ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日20日(火)の米国債利回りの1.1260%というのはさすがに買われすぎ(利回りのボトム)ではないかと個人的は思っているが、最近の米10年債は神経質で乱高下する相場なので、まだ決めきれない。株もFXも米国債の動きに振り回されるため、米国債の動きに注目せざるを得ない状況。そのため、FXはスウィングのリスクは取らず、様子見。そのほかは米国債の動きに合わせて短期トレードのみにとどめたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。