日経平均   27,283.59 円 ▼ 498.83 円
≪東証一部≫
売買高    12億3,671万株
売買代金  2兆8469億2800万円
値上り銘柄数 275 銘柄
値下り銘柄数 1,875 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.29 %
為替 1ドル=109.54 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月末の売りに押されて大幅下落

米国株は堅調だったが、首都圏3県などに緊急事態宣言が発出されたことなどが嫌気されて売り先行となった。月末・週末ということでそれでなくても売りが嵩むのではないかと思われていたこともあり、寄り付きの売りが一巡となっても買い気には乏しく、腰の据わった買いが見られないとなるとじり安となった。さすがに最後は買戻しも入ったが大幅安となった。

昼の時間帯も特に買い急ぐ材料も見られず冴えない展開となり、後場に入ってからは一段安となったそれでも下げ渋りは見られたが、引けを意識する時間帯になると月末の売りを意識した売りがさらに嵩み、安値を更新、目先的な安値を割り込んで冴えない展開となった。節目と見られる27,500円を大きく割り込んだことで見切り売りも嵩んだものと思う。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多かった。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均は下げ渋りは見られたが軟調だった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かすようなこともなかったのだが、地合いの悪さがみられるとまった売りが出て指数を下押すというような感じだった。

27,500円をあっさりと割り込んだ形で下値を試す動きとなった。ただ、それでもまだ月末の売りに過ぎないということで昨年7月のような戻りも期待される。週明けに月初の買いが入り、27,500円を超えるようであれば28,000円あたりまでは戻すのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下値を探る展開となった。上値も下値も切り下げる展開となりそうだが、いったん底堅さもみられるのではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末の売りが見事に出てきたという感じだ。まだ日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)が大きく上昇するということでもなく、今度は月初の買いが期待される。昨年の7月や10月のように月末の売りが出たところが当面の安値となるかどうかということだろう。

週明けにしっかりと月初の買いが入らないとやはり、7月から相場が変わったということになる。この5月から明らかに動きが変わっているが、特に7月は全く買いが入らないという状況であり、ここで月初の買いが入らないと買い気がなくなったということの決定打となる可能性もある。

月末の売りが本当に出ると思っておらず、万が一出たらという感じで考えていたが、実際に月末売りが出た。こうなると週明けの月初の買いも期待されることになり、この下落しているところは買い場ということになるのだろう。ただ、今度は逆に万が一買いが入らなかった場合を想定しておく必要もあるだろう。

もし月初の買いが入れば大きく戻すのだろうし、入らなければ大きく下がることになるだろう。そうするとどちらかに大きく動くと利益が出るというようなオプションのポジションを取るといいのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。