日経平均 27,523.19 円 ▼ 453.96 円
≪東証一部≫
売買高 10億3,655万株
売買代金 2兆3230億1700万円
値上り銘柄数 196 銘柄
値下り銘柄数 1,947 銘柄
騰落レシオ(25日) 87.20 %
為替 1ドル=109.41 円
☆ 市況概況 ☆
手仕舞売りを急ぐ動きで大幅下落
先週末の米国市場は堅調だったが、週末も新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことや長雨の影響などが懸念され売り先行となった。加えてアフガニスタンの問題なども地政学リスクとして取り沙汰され、朝方発表されたGDP(国内総生産)も堅調だったが、特に材料視されず、中国の経済指標も特に買う理由にならないということで手仕舞い売りが嵩み、前場は安値引けとなった。
昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入るといつものように動きがなくなった。節目と見られる27,500円を超える場面もあったのだが、超えれば売られ、割り込むと買われるということで最後まで方向感はなく、27,500円水準での引けとなった。下値の節目で下げ渋りとなったということで底堅さも見られた。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅下落、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いも限られ、指数を大きく動かす場面もあまり見られなかった。個別銘柄の持高調整が主体で先物が追随するだけという感じだった。
寄付きから売り先行となり、大きな下落となった。いろいろな指標や材料をネガティブに受けて売り急ぐ展開となったが、下値の節目とみられる27,500円水準で下げ渋りとなったことで買戻しも見られそうだ。まだまだ保ち合いが続くのだろうし、買えない状況には違いないだろう。海運株や銀行株などがしっかりとしており、バリュー株に分がありそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
再度下値を試す動きとなった。27,500円水準で下げ渋りとなったが、さらにここから下に抜けるか、上値は25日移動平均線を抜けるかが注目される。
☆ あれやこれやと一言 ☆
28,000円台を保てずに再度下値を試す動きとなった。今度は27,500円水準で下げ止まらない感じでもあるが、いったんは下げ渋りとなった。指数に影響の大きな銘柄に空売りも積み上がっておらず、指数を押し上げる要因には乏しいという状況だ。
積極的に買い上がる材料が全く見当たらず、戻れば売りたいということで戻りきらないという感じだ。徐々に上値を切り下げ、一気に下値を試すような場面があれば投げ売りが終わり、新たに買い直す動きもあるのだろうが、まだ売れないから買わないということのようだ。
またぞろ、グロース株だ、バリュー株だと喧しくなってきたが、基本的には割安銘柄、売られすぎ銘柄を買って、割高銘柄、買われすぎ銘柄を売っておけば良いだけのことだ。日経平均が大きく下がるということも言われているが、日経平均が買われすぎていたということだのことなのだ。
NT倍率を見れば、明らかにTOPIXが出遅れて日経平均が買われすぎているということだから、海運株や地銀株など低PER(株価収益率)、低PBR(株価純資産倍率)銘柄がしっかりとしており、この流れは当分続くのではないかと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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