日経平均   27,013.25 円 ▼ 267.92 円
≪東証一部≫>
売買高    12億3,197万株
売買代金  2兆8305億8200万円
値上り銘柄数 694 銘柄
値下り銘柄数 1,412 銘柄
騰落レシオ(25日) 76.33 %
為替 1ドル=109.70 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

自動車減産のニュースを引きずり買われていたものが売られて軟調

米国株はまちまちとなったことや前日の大幅下落の反動から売り先行となったものの下げ渋り、底堅さが見られたことで買戻しなども見られ堅調となる場面もあった。ただ、戻りが鈍く、米国や東南アジア、そして中国の景気減速懸念も取り沙汰されて景気敏感株など目先的に買われたものが売られるということで一転して売り急ぐ動きとなった。売りが売りを呼ぶようなこともなかったが、節目とみられる27,000円を意識する水準まで売られた。さすがに27,000円を意識するところでは下げ渋りとなった。

昼の時間帯は売り直されるような場面も見られたが、後場が始まると買い戻しもあって下げ渋りとなった。それでもなかなか27,100円を超えず上値の重さが嫌気されると14時頃から手仕舞い売りを急ぐ展開となり、一時27,000円を割り込む場面もあった。さすがに最後は買戻しもあって27,000円台は保ったが相変わらず買い気に乏しい冴えない展開となった。

小型銘柄も手仕舞い売りを急ぐものも多く見られた。それでも東証マザーズ指数は小幅高となった。二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かすことも方向付けることもなかった。持高調整の売り買いは見られたが断続的な思惑での売り買いは見られなかった。

米国株がしっかりとしていた割に日本市場は大きな下げとなった。修正安が一服となっていた指数に影響の大きな買われすぎ銘柄が再度売り直されたということで指数を下押す要因となったが、指数の下落の割には個々の銘柄を見ると下げ渋り感が見られた。底堅さは見られると思うが、戻りも鈍く下値模索のような形で冴えない展開が続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下値を試す動きとなったが、年初来安値更新となった。移動平均線からの乖離も大きくなっており、底堅さは見られそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

思った以上の下落となった。27,000円を割り込むような材料があるということでもないのだが目先的に買われた海運株が手仕舞いを急ぐ動きに押され、下げ一服となるかと思われた買われすぎ銘柄も再度下値を試す動きとなった。

さすがにここかはら下値が堅くなるだろうと昨日も述べたが、27,000円を割り込むところでは割安銘柄などに買いも入ると思う。本日も案外地銀株や食品株などのディフェンシブ銘柄には値持ちの良いものも見られ、こうした割安銘柄などが指数を支えることになるのだろう。

買われすぎ銘柄の修正が一服となったかと思ったが、再度ファーストリテイリングやソフトバンクGなどが売られて指数を下押す要因となった。それでも売り急ぐということでもなく、日経平均VIの上昇も限られているのでまだ売りが売りを呼ぶ展開ということでもなく、底堅さはみられると思う。

ここからさらに27,000円を割り込むところで売りが売りを呼ぶ展開になるのかどうかということになる。今日売られた海運株などが買い直されるかどうか、銀行株などが買い直されるかどうかということになるのだろう。買われすぎ銘柄の修正安も一服となって底堅さはみられると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。