日経平均   27,724.80 円 ▼ 7.30 円
≪東証一部≫
売買高    9億1,254万株
売買代金  2兆1187億9200万円
値上り銘柄数 1,939 銘柄
値下り銘柄数 202 銘柄
騰落レシオ(25日) 82.47 %
為替 1ドル=109.70 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高もあって買い先行だが上値が重く冴えない展開

米国株が堅調だったこともあり、本日の日本市場も買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後は上値も重く27,800円台はキープしていたものの上値の重さが気になる展開だった。前場の引けを意識する時間帯からは手仕舞い売りを急ぐ動きとなって急激に上げ幅を縮小、昨日の終値を下回る場面もみられるなど冴えない展開となった。

昼の時間帯にはさらに売り込まれる場面もあり、後場は売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると若干買戻しもあり、底堅い展開となった。ただ、買い直しや買戻しが入るとすかさず売られるというような感じで指数の上値は重く、指数に影響の大きな銘柄の買戻しが一巡となったこともあり、冴えない展開での保ち合いとなった。結局最後まで方向感が見られず昨日とほぼ変わらない引けとなった。

小型銘柄は主力銘柄が手仕舞い売りに押されるなかで堅調な展開となった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物はまとまった売りが前場の引け際に見られたが一方で安くなると買戻しが入り、ほとんど方向感は見られなかった。

冴えないながらも値持ちが良いというか、底堅い割には上値が重いというか、方向感に乏しい展開となった。売り買いが活発に交錯しているということでもなく、上がれば戻り売りに押され、下がれば多少の買戻しと押し目買いが入るという感じだ。米国株も上値が重くなっており、手仕舞い売りに押されるものも多くなるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線を抜けた形になった。ここから今度は25日移動平均線や基準線がサポートとなるかどうかということだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日経平均の27,800円水準が節目として意識されることになりそうだ。上値を買い上がる力も材料もなく、上値の重い展開となっており、ここで上値の重さが嫌気されると今度は再度下値を試すことになるのだろう。

27,500円水準が下値となれば、今度切り返した際には28,000円を目指すことになるのだろうが、逆にあっさりと27,500円を割り込むということになると、一気に27,000円までの下落となるのだろう。ただ、まだ27,800円を超えて28,000円まで戻す可能性もあり、明日の相場次第ということになりそうだ。

新型コロナウイルス感染拡大が止まらないなかで週末には持ち高を増やしたくないという向きの売りが木曜日から出ることも多い。週末が月内受け渡しの最終売買日でもあり、明日あたりから売られるものも出てきそうだ。

週末の手仕舞い売りを先んじる形で明日あたりから売られるという可能性が高い。いくら金融緩和の縮小が取り沙汰されることはないと思っていても、「ジャクソンホール」が気になるので、最後まで持ちきれないのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。