Facebookが、NFTに関連する製品やサービスの提供を計画していることがわかった。24日、同社のファイナンシャルサービス部門の幹部・David Marcus氏がBloombergのインタビューで明らかにした。
Marcus氏は、Facebookが発行を計画中の暗号資産(仮想通貨)「Diem(旧名Libra)」の独自ウォレット「Novi」を開発しているチームを率いている人物だ。
同氏はインタビューの中で、「我々は、NFTの分野に参画する方法を数多く検討している」と、FacebookはDiemだけでなく、NFT事業の展開も考えていることを示唆した。
すでに、Noviは主な機能としてFacebookのユーザーがテキストメッセージを送るのと同様、簡単に送金することができるデジタルウォレットであると公表している。
また、Noviは単独のウォレットアプリとしてだけではなく、MessengerやWhatsApp内でも使用可能になる予定だ。同ウォレットアプリでは送金や受領、引き出しに手数料は発生せず、送金も即座に行えるという。そして、今回のインタビューでNFTの保有にも利用できることが明らかになった。
BloombergのインタビューでもMarcus氏は、「Noviのような優れた暗号資産ウォレットであれば、ユーザーは当然NFTも扱えると考えるだろう」と述べ、Noviの機能を絶賛。同ウォレットがNFTをどのような形でサポートされるかについて具体的な言及は避けたが「我々は間違いなく、NFTのサービス提供を考えている」と強調した。
Marcus氏によると、Noviはすでに準備段階を終えているとして単独でも公開できる状況にあるが、Diemを成功させるために、両方を同時に発行する方が良いと考えているという。
Facebookは全世界に約30億人のユーザーを抱えるだけに、Diemが米国をはじめ各国の規制当局から認可され、Noviがサービスを開始した場合、NFT市場がこれまで以上に拡大する可能性がある。(提供:月刊暗号資産)