日経平均   28,089.54 円 △ 300.25 円
≪東証一部≫
売買高    12億3,524万株
売買代金  3兆0137億6200万円
値上り銘柄数 1,048 銘柄
値下り銘柄数 1,017 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.37 %
為替 1ドル=109.81 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月末の売りは出たもののそれ以上の買いが入り大幅高

米国株はまちまちだったが夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られたいたこともあり、売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後入ったん買い戻されたものの、月末の売りが意識されて売り直されて再度下値を試す動きとなった。それでも全体的に底堅さも見られ、腰の据わった買いが入っているような感じで総じて底堅く、ここまで買われていた銘柄の買い戻しを急ぐ動きなどもあって下げ渋りとなった。

昼の時間帯は特に材料はなかったが、月末の売りがあってもそれ以上に買いが入っているような感じでもあり、先物の買戻しの動きが見られた。後場に入ると指数に影響の大きな銘柄に買いが入って指数を押し上げ、月末の売りがないと見た向きの買い急ぐ動きや月初の買いを期待した買いなどもあって大幅高となった。節目と見られる27,800円を超えると上昇が加速され、一気に28,000円を超える展開となった。最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。

小型銘柄も主力銘柄に連れて買い急ぐ動きも見られ総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られ指数を動かす場面もあったが、買戻しを急ぐ動きが優勢で指数を押し上げる場面が多かった。

月末売りのアノマリーとならなかった。売りが出るということで皆で売っていたところで、年金か何か機関投資家とみられる資金の買いも入った感じで底堅さがみられると買戻しを急ぐ動きもあった。月初の買いを先取りするように買い急ぐ展開となり、お大幅高となった。こうなると明日の月初の買いが入るのか逆に売り向かうことになるのか、悩ましいところだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線のサポートを確認して75日移動平均線や雲を試す動きとなっている。いったんは75日移動平均線や雲に上値を押さえられるのだろうが、節目とみられる28,000円を超えたことでの達成感が出るか、値固めとなるかどうかというところだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末売りのアノマリーとならなかった。市場で皆が騒げば騒ぐほどその通りにはならないという典型例であり、明日からの月初の買いがみられるかどうかも注目される。節目とみられる28,000円を超えたということで達成感もありそうで、月初の買いが入ったとしても売り場提供ということになると思う。

指数に影響の大きな銘柄が後場から切り返したが、指数先行での動きで切り返しただけで、特に買われているということでもないだろう。戻り売り圧力が強い銘柄も多いのだろうし、何よりも日経平均の銘柄入れ替えが上値を押さえる要因となるだろう。

海運株や鉄鋼株などの割安銘柄の修正高も続いている。目先的な過熱感から空売りが積み上がり、踏みあげられているのだと思う。踏み上げ一巡となると今度は手仕舞い売り、見切り売りに押されることになり、日経平均自体も調整となるのだろう。

さらに上値を買い上がるだけの材料にも乏しく戻り売り圧力も強いと思う。今日のような上昇の時に空売りが積み上がればさらに上値も期待できるが、空売りが積み上がらないようであればまだまだ調整が続くと思う。日経平均よりもTOPIXの方が上昇してくるのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。