40代になり「若い頃とは違う大人の落ち着きや渋み、ステータスをファッションで表現したい」と思うようになった人もいるだろう。携帯電話で時間を確認するのが常識となった現在、腕時計は単なる実用品ではなく、自分のセンスをアピールする重要なファッションアイテムの一つだ。
今回は、時代を超越したスタイルと世界最高水準の品質で、長きにわたり愛され続けている、スイスが誇る世界の三大腕時計メーカーをご紹介しよう。
1. ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
ヴァシュロン・コンスタンタンは、創業260年以上の歴史を持つスイス最古の高級時計メーカーである。世界有数の彫刻師、エナメル職人、ギヨシェ職人、ジェムセッター職人、時計師、宝石細工職人が、それぞれのスキルと才能を駆使して創り上げる高級時計は、まさに重厚で精巧な芸術作品だ。
1755年、スイスの時計職人ジャン・マルク・ヴァシュロンによりジュネーブで設立され、現在の年間生産数は2万個程度とロレックスの250分の1以下だ。1790年代に世界初のコンプリケイション(複雑機構)の壁時計を開発するなど、複雑機構分野でも卓越した希少なメーカーの一つである。
ローズゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ、パラジウム、チタン、ダイヤモンドなどの高級貴金属や宝石を贅沢に使用した、マルタ十字をシンボルとする高貴で芸術性の高いデザインは、エジプトの国王ファード1世や英国のエリザベス2世といった王族にも愛されている。
日本でも人気のスポーツウォッチ・コレクション「オーヴァーシーズ」を筆頭に、アイコニックなデザインの「フィフティーシックス」、幅広いラインナップが魅力のドレスウォッチ「パトリモニー」、コンプリケイションウォッチの最高峰「トラディショナル」など、さまざまなシリーズを展開している。
現行モデルの「オーヴァーシーズ・パーペチュアル・カレンダー超薄型」は、9万6,000ドル(約1,040万円)という驚きの価格だ。
2. オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)
1875年にスイス・ジュラ山脈のル・ブラッシュで設立されて以来、超複雑時計開発の分野でスイスの最高峰に君臨するメーカーがオーデマ・ピゲだ。ジュウ渓谷の職人でクロノグラフやアストロノミカル・コンプリケーションなどの分野を得意とする、ジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲが共同で工房を立ち上げたのが始まりだった。
機能性とデザインだけではなく、着け心地にもこだわりがあり、小型化・薄型化の追求にも熱心だ。1921年には世界で最薄の、厚さわずか1.32mmの懐中時計、1967年には世界で最薄のセンターローターの自動巻きムーブメント「Cal.2120」を開発した。
オーデマ・ピゲを世界の高級腕時計ブランドの最高峰に押し上げた「ロイヤル オーク」、オーバルシェイプのケースとオフセンター(中心から外れた)のダイヤルが独創的な、「ミレネリー」、最新のクロノグラフ技術と時間を確認しやすいデザインで、クラシックなピケ・クロノグラフを再現した「リマスター01」など、いずれもコンテンポラリーとクラシックなデザインの絶妙なハーモニーと、完璧なまでに極められた技術を融合させたモデルばかりだ。
日本では「ロイヤル オーク・オートマティック(253万円~)」、「CODE 11.59オートマティック(330万円~)」などのコレクションが人気を集めている。
3. パテック・フィリップ(Patek Philippe)
1839年、ポーランド人職人のアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックによって創業されて以来、時計愛好者やコレクターを魅了してやまないのがパテック・フィリップである。独立したファミリービジネスとして、伝統的な高級時計の技術を維持する一方で、常にイノベーションを追究し続ける野心的なアプローチは、哲学の域に達している。
竜頭巻上げ・時刻合わせ式時計(1845年)、高精度緩急調整機構(1881年)、ダブル・クロノグラフ(スプリット秒針クロノグラフ)機構(1902年)など、100以上の技術特許を取得しており、ライバルの追随を許さぬ技術力を有する。
2020年9月の時点で200を超えるコレクション数を誇り、そのすべてに完全自社開発製造のムーブメントが搭載されている。「パテック フィリップ・シール」と呼ばれる、品質を永久に保証する刻印が押されているのも特徴だ。
最高の技術性と芸術性を融合させた「グランド・コンプリケーション」、パテック・フィリップを象徴するクラシックでエレガントな丸型の羅針盤「カラトラバ」、潜水艦ノーチラス号の舷窓から着想を得た8角形ベゼルで有名な「ノーチラス」など、いずれのコレクションもシンプルでタイムレスなデザインの中に、優美さと崇高さが散りばめられている。
他人との差別化、そして資産として腕時計を持つという意識を
洗練された40代の魅力を醸し出すためには、他人とは一味違う、良質で希少価値の高いものを見極めるセンスが求められる。
「腕時計には興味がない」という人も、自分をアピールするツール、そして資産の一つとして、高級腕時計の保有を検討してみてはどうだろうか?
(提供:manabu不動産投資 )
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