「ジェットバスが自宅にあったらいいな」と憧れを持つ方は多いのではないでしょうか。注文住宅ならバスルームの広さも自由に決めることができ、手足を伸ばしてジェットバスを楽しむことも可能です。ジェットバスにはいったいどのような効果があるのでしょう。そこで本稿では、ジェットバスがある生活の魅力を探ってみたいと思います。
目次
わが家がスーパー銭湯になる？
ジェットバスとは、浴槽の側面や底から気泡を含んだお湯が噴き出すお風呂のことをいいます。これを「ジャグジー」もしくは「ジャグジーバス」ともいいますが、ジャグジーは米国企業のJacuzzi社が持つ登録商標です。Jacuzzi社以外の商品はジェットバスと呼びますので、本稿ではジェットバスと表記いたします。
ジェットバスといえば、スーパー銭湯などでよく見かけます。このスーパー銭湯の魅力の一つとなっているのが、広々とした浴槽のなかにあるジェットバスです。ジェットバスを利用することが目的でスーパー銭湯に行く人も少なくないでしょう。
もし自宅にジェットバスがあれば、ちょっとしたスーパー銭湯気分が味わえます。コロナ禍の終息が見えない現在の社会情勢では、人が多い場所に行きづらいと思う方もいることでしょう。そうした方にとって、自宅でジェットバスを楽しめるのは大きな魅力ではないでしょうか。
ジェットバスで得られる効果とは？
ジェットバスには健康へのさまざまな効果があるといわれています。自宅にジェットバスがあれば、手軽に次のような効果を得ることが可能です。
マッサージ効果
ジェットバスの代表的な効果が、勢いよく出る泡によるマッサージ効果です。ジェット水流が凝った部分を揉みほぐし、毎日続けることで健康増進につながることでしょう。自宅なら水圧も自分で調整できるので、体調やお好みに合わせて楽しめるメリットもあります。
リラックス効果
ジェットバスには普通のお風呂にはない特別感があり、贅沢な気分で入浴時間を満喫することができるでしょう。仕事や家事を終え、ジェットバスにゆっくり浸かると、1日の疲れが癒されリラックスすることができるでしょう。
ダイエット効果
メタボリックシンドロームが気になる方には、ダイエット効果も期待できます。メタボの原因になる凝り固まった脂肪分をジェット水流が揉みほぐしてくれることがダイエットにつながるといわれています。
温浴効果
ジェットバスは気泡を含んだ水流が浴槽内を循環します。その結果血行が良くなり、温浴効果が高まります。寒い冬でも体が芯から温まるため、湯冷めしにくいというメリットがあります。冷え性の方にはとくに嬉しい効果です。
ジェットバスにはいろいろな種類がある
自宅で楽しむジェットバスには、さまざまな種類があります。どのようなものがあるのか見ていきましょう。
取付け式
小型の機器を浴槽に取り付けるタイプです。ネットショップで購入でき、簡単に取り付けることができます。しかし、スーパー銭湯のようなジェットバスに比べると気泡の噴射力がはるかに弱いことから、健康増進効果はあまり期待できません。ジェットバスの気分を味わいリラックスしたいと思われる方に最適です。
マット式
浴槽の底に気泡が出るマットを敷くだけの簡単なタイプです。こちらもすぐに設置できるメリットはありますが、ジェットバスとはイメージが異なります。ネットショップで購入することができ、価格は安くマッサージ効果やダイエット効果は期待できません。こちらもジェットバス気分を味わたい方に向いています。
組立式
ジェットバス付きの浴槽を組み立てて使用するタイプです。円形の家庭用プールを大きくしたようなものとイメージするといいでしょう。気泡の噴射力は強力で本格的なジェットバスが楽しめます。
室内ではなく、主に屋外で使用します。お庭で組み立てて使用すれば、ちょっとしたリゾート気分が味わえることでしょう。ネットショップで購入することができ、お値段はサイズによりけりで10万〜35万円ほどです。
設置式
スーパー銭湯のような本格的なジェットバスが楽しめるタイプです。ほかのタイプに比べ設置費用は高額になりますが、機能性に優れ、気泡の噴射力が強いため、マッサージ効果も得られます。注文住宅で設置するのに適しています。
ジェットバスは手入れが大事
ジェットバスは、浴槽のなかの水を循環させることで水流を作り出す仕組みになっています。水道から水を供給するわけではありません。そのため、イメージするほど大量の水を使用するわけではないので安心です。
ジェットバスは普通の浴槽以上に手入れが必要になってきます。なぜなら、ジェットバスの魅力である泡の噴射の勢いが、配管に汚れが溜まると弱まってしまうからです。配管のなかは垢が溜まりやすく、細菌が発生しやすくなっていますので、適切なメンテナンスが必要です。
住宅設備機器大手のLIXILが推奨するジェットバスの手入れ方法は以下のようになっております。
- 週1～2回を目安にジェット口部分のゴミを歯ブラシなどで取り除く
- 月1回を目安に市販の風呂釜洗浄剤（1つ穴用）でジェット運転を行い、ポンプおよび配管内部・噴射吸込口内部を洗浄する
（出典：LIXIL公式サイト）
また、3年に1度くらいの頻度で専門業者に配管の清掃を行ってもらったほうが、より確実なメンテナンスになります。
もう1点、ジェットバスは入浴剤の使用に制限があるので注意が必要です。機種によっては使えない入浴剤もあります。使用する際は、ジェットバスの説明書や入浴剤の注意書きなどをよく読んで使用するようにしましょう。
ジェットバスを注文住宅で設置したほうがよい理由
ジェットバスは注文住宅で設置するのが理想です。マンションや建売住宅の場合は、浴室のスペースが決まっています。手足を伸ばしてゆったり入ることは難しいでしょう。また、マンションなどの集合住宅ではジェット部分から噴射する際の振動音が隣の部屋に迷惑をかける可能性があります。とくに夜間の使用は気になるところです。
既存の浴室にジェットバスを導入するには大掛かりなリフォームが必要な場合もあり、費用がかさむ心配があります。集合住宅では物件によってリフォームする際に管理組合の承諾が必要になる場合もあり、追加の設置には何かと面倒なことが多いのが実情です。
その点、注文住宅なら設計の段階で初めから組み入れるので、リフォームするよりも費用を抑えられ、隣家への影響を心配する必要もありません。また、集合住宅の場合は浴室内しか設置できませんが、注文住宅であれば組み立て式のジェットバスをテラスなど屋外に設置して露天風呂風に楽しむことも可能です。アメリカでは水着を着て屋外でジェットバスを楽しむ習慣があるようです。
注文住宅のジェットバスで家族の健康増進を
注文住宅でジェットバスを導入すると、毎日家族の健康増進を図ることができます。家族の年齢や体調によって水圧の好みが異なりますが、機種によっては「強」「弱」「リズム運転」「5段階切り替え」など適宜切り替えることが可能です。もちろん普通のお風呂として入浴することもできます。
注文住宅の魅力は、家族の好きなようにカスタマイズできることです。ジェットバスが付いたバスルームはその典型ではないでしょうか。家族の健康増進になり、ストレスも解消できればジェットバスの導入は有意義な選択といえるでしょう。
（提供：タツマガ）
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