☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安や昨日の大幅高の反動から軟調

米国株が軟調だったことや昨日の大幅高の反動から売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買戻し一巡感もあり、手仕舞い売りに押されて下げ幅を拡大、大幅下落となった。それでも28,200円水準では下げ渋り、戻りかけるなど下げ渋りとなった。

昼の時間帯も特に材料がないなかで買戻しなども見られ、後場も比較的値持ちの良い始まりとなったが、上値を買い上がることでもなく、再度上値の重さを嫌気して28,200円水準まで下押す場面もあった。それでも売り急ぐでもなく、買戻しが入るでもなく、下げ渋りはするものの指数は方向感に乏しく冴えない展開が続いた。結局最後まで売り買いを急ぐということでもなく軟調ながらも下げ渋りとなった。

小型銘柄は総じて手仕舞い売りに押された。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすことも方向付けることもなかった。持高調整の売り買いも一巡となった感じで小口の売買が多かったようだ。

 昨日の反動で本日は指数先行での下落という感じだった。それでも値下がり銘柄数も指数の下落の割には少なく、相場全体の底割れ感があるということでもなく、戻りの鈍さが嫌気されて買い難いという感じだった。底堅さが見られたもの割安感が強まったものはしっかりとした動きであり、この傾向は続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線に上値を押さえられ、雲のねじれの日柄で雲にサポートされている。ここからどちらに動くかで当面の方向が決まりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

岸田首相が云々とか選挙がどうしたという声も小さくなっている感じだ。ここからは米国市場の決算発表が始まり、日本でも8月決算銘柄の発表や来週からは9月中間決算の発表などもみられるだろう。決算動向で動きが決まるということもありそうだ。

為替が円安に振れているのだが、あまり取り沙汰されなくなった。輸出企業にとってはプラスではあるので、売られたハイテク銘柄の一角や自動車株などは買い直されることもあるかもしれない。インフレ懸念が強いが元来、株式はインフレに強いということなので、買える銘柄も出て来ると思う。

米国のインフレ懸念がスタグフレーション懸念になるかどうかということも注目される。日本でも原油高から悪いインフレ、コストプッシュ型のインフレがみられ物価の上昇が懸念されるなかで賃金の上昇が見られないと株価にはマイナスということになる。

物価の上昇は間違いなさそうだし、既に上昇しているものも多いのだから、後は賃金が上昇するかどうかということになる。雇用の安定と賃金の上昇がみられれば相場も上昇するのだろうし、素直に好決算に反応できるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。