日経平均   28,140.28 円 ▼ 90.33 円
≪東証一部≫
売買高    11億1,180万株
売買代金  2兆4039億9400万円
値上り銘柄数 608 銘柄
値下り銘柄数 1,498 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.72 %
為替 1ドル=113.48 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安を受けて売り先行、一時堅調となるも結局は軟調

米国株が相変わらず冴えない展開となったこともあり、売り先行となった。特に売り急ぐ材料もなく寄り付きからの売りが一巡となると買戻しを急ぐ動きや決算発表前の買戻しなどもあって急激に戻す動きとなった。ファンド筋の買戻しなどが入ったのかもしれないが、買いも限定的となり、すぐに上値の重さを嫌気して売り直され冴えない展開となった。

昼の時間帯も買戻しなどがあって堅調で、後場も買い先行となったものの上値を買い上がる動きもなく、いつもの後場のように指数は小動きとなり、戻しては売られるというような感じでじりじりと下がり、結局は寄り付きよりは高い引けとなった。特に売り急ぐような材料もないが買われる材料もないということで見切りに売りに押されるものが多くなった。

小型銘柄も値動きの悪さを嫌気して売られるものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も比較的大きな下げとなった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすことはなかったが、買戻しを急ぐ場面も散見された。

特に売り急ぐ材料はないのだが、買う材料も見当たらないという感じだ。割安感が強い銘柄も買い一巡感が見られ、買われ過ぎ銘柄は相変わらず冴えない展開となっている。好調な決算が発表されれば勢いづくのだろうし、好業績銘柄の買い直しなどもあるのだろうが、まだまだ疑心暗鬼で先走っての買いは入らないということだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線に上値を押さえられ雲を割り込んで「三役逆転」となった。こうなると上値の重さを意識しながら下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

政治がらみの話題も少なくなったが、岸田政権に対する期待は全く見られないということだろう。と言っても政権交代となるとさらに経済へのダメージが大きいという印象でもあり、政治はマイナス要素というような感じになっている。そもそも株式市場は規制などを嫌うのであるから、財政出動以外は株価にはプラスにはならないだろう。

政治がらみの話題からそろそろ業績に話題が替わってくると思う。今週の小売企業の決算から米国企業の決算、そして主力企業の決算発表の流れのなかで業績面からの割安感が強い銘柄などが買い直されるのではないかと思う。

金融緩和の縮小に加えて欧米ではインフレ懸念も出ているが本来株式市場はインフレ歓迎ということなのだろうし、日本でもインフレになれば、長年のデフレ脱却ということになるのだから、ここで企業業績に思った以上の落ち込みがなければ、買い直される場面もあると思う。

いずれにしてもインフレというときに賃金が上昇しなければスタグフレーション懸念ということになるのだから、ここからは企業業績もさることながら、賃金が上昇するかどうかということも大きな問題となるだろう。特に、最低賃金というよりは雇用の安定と賃金上昇の継続感が大切だと思う。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/i8NA-7KlFK8

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し-(8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8>
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-(12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-(原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。