日経平均   29,068.63 円 △ 517.70 円
≪東証一部≫
売買高    11億4,320万株
売買代金  2兆8420億0500万円
値上り銘柄数 1,989 銘柄
値下り銘柄数 155 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.17 %
為替 1ドル=114.05 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けほぼ全面高

米国でインフレ懸念が薄れたことなどもあり、本日の日本市場は買い先行となった。積極的に買い上がるという材料があったということでもなく、決算発表も特に芳しいものでもなかったのだが、寄り付きの売り買いが一巡となった後も値持ちの良い展開が続き、全面高となった。

昼の時間帯も買戻しを急ぐ動きもあり、後場に入ってからもいったん上値を試すような場面もあった。さすがに29,000円を意識すると手仕舞い売りも出るという状況だったが、売り急ぐこともなく値持ちが良いことから29,000円を超える場面も出てきた。29,000円を超えるとさすがに手仕舞い売りも嵩み買戻しを急ぐ動きもあったのだが、最後まで値持ちは良く29,000円を超えて高値圏での引けとなった。

小型銘柄も買い直されるものが多く、総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった買いが散発的に見られ、指数を押し上げる場面もあった。全体的には持高調整が中心と見られたが、買戻しを急ぐ場面もあった。

インフレ懸念が弱まったということで買戻しも交えて一気に上値を試す動きとなった。28,500円固めどころか、一気に29,000を超えるところまで売られた。いったん買われると買いが買いを呼ぶような展開となり、連日の大幅高だった。さすがにここからは上値も重くなるのだろうが、空売りがどこまで積み上がるのかで指数の上値も決まって来るのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
再度雲を抜けてきた。遅行スパンがかかる日柄のローソク足が急騰しているところなので、「三役好転」とはならないが、雲の上昇に合わせの上昇が期待される。雲が薄いだけにあっさりと割り込むということも警戒される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

思った以上に上がり、思った以上に下がることが多いが、結局は落ち着くところに落ち着くということで買われすぎは売られ、売られすぎは買われることになると思う。決算発表が本格化するなかで、楽観的な見方に対して、買われすぎていれば売りで反応することになるのだろう。

ここのところ調整となっていたことで、好調な決算に素直に反応しているが、さらにここから高値を抜けて買い直されるものがどこまで広がるかということになる。業績面で売られすぎている銘柄の戻りは期待できると思うが、買われすぎ銘柄は再度売り直されるということになると思う。

慌ててここから追随して買い上がるというのはどうかと思う。インフレ懸念、金融緩和の終了などが見えているなかで、あくまでも目先的な戻しという見方をしていた方が無難ではないかと思う。うまく利益確保、戻り売りを考えながら対処して行きたい。

昨日述べたようにここからは買い上がりということで、調整が続いているというスタンスで慎重に見たい。派生商品なども使いながら、利益確保、ヘッジなどで対処して上値は重いという前提で考えてみたい。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。