米証券取引委員会(SEC)は15日、ProSharesのビットコイン先物ETFの申請を承認した。これにより、米国で初めて暗号資産ETFが誕生したことになる。
ProSharesは同日、修正目論見書を提出し、早ければ18日にもETFの取引が開始される予定だ。なお、このETFはニューヨーク証券取引所Arcaに上場する。
BloombergのアナリストであるJames Seyffart氏によると、ティッカーは「BITO」になるという。
さらに同日、Valkyrieが提出していたビットコイン先物ETF「Valkyrie Bitcoin Strategy ETF」についても承認される見通しが立ったことがわかった。このETFは関連書類等が提出され準備が整い次第、ナスダックで上場される見込みだ。
ビットコイン先物ETFについては、同日Bloombergが「承認が却下される可能性は低い」と報じるなど、承認が目前まで迫っていた。今回の承認を経て、暗号資産(仮想通貨)業界が長年切望してきた瞬間が訪れたことになる。
SECがビットコイン先物ETFを承認したことにより、ビットコイン価格も続伸した。
Bloombergの報道を受け急伸したビットコインは、日本時間15日では6万ドル(約686万円)を手前に失速しかしSECの承認が伝わると、6万ドルを超え、一時6万2600ドル(約716万円)まで上昇した。記事執筆時点でも6万1250ドル(約700万円)で推移しており、依然として高値付近で取引が行われている。
今回の価格上昇を受け、日本円では今年4月以来となる過去最高値を更新した。
ドルでの最高値は6万4800ドルであるが、円安が進んでいることもあり、先行して日本円での最高値を更新した形だ。
ビットコインが次に見据える価格帯は、4月に跳ね返された6万5000ドル(約743万円)になる。好要因も重なっていることから、さらなる価格上昇を期待する声も上がっている。(提供:月刊暗号資産)