ビットコインは最高値約6万7000ドル(約563万円)から6万ドル(約683万円)割れまで下落し、一時は揉み合いに入っていたが、昨日には半値戻しの動きを見せ、6万3000ドル(約718万円)ほどまで回復した。
金曜日はValkirie社のETFでさらに上昇するものと見られていたが、ローンチ直後に売られ、6万ドルを割ってしまう。しかしCME(シカゴ・マーカンタイル)の先物市場オープンと共に値を戻す展開を見せた。
CMEの規制緩和で買う余地が生じるという期待感から値を上げ始め6万2000ドル(約706万円)ほどまで回復すると、さらにMasterCard(マスターカード)とBakktの提携というポジティブなニュースが入ると値を上げ、6万3000ドルまで回復した。その後は調整に入り、記事執筆現在は6万2000ドル台半ばを推移している。
26日の米時間にもVanEck Bitcoin Futures ETF(XBTF)が取引開始となる見込みで、さらに上昇するとの見方は多い。規制緩和もあり、十分高値を取れる位置につけていることも踏まえると、米時間に上昇する可能性は十分考えられるだろう。そういった点からも、史上最高値を記録してからの調整は一旦終了したと見ることができる。
しかし、史上最高値を更新しない場合は、上昇トレンドは一時的に終了、下向トレンドに向かうことになる。一方通行のトレンドというのは過去存在しないため、注意する必要はあるだろう。
先週、米国初のビットコイン先物ETFの取引開始を見越し、暗号資産(仮想通貨)ファンドには14億7000万ドル(約1,675億円)の流入超になったという。また、アルトコインファンドも流入超となっていて、同時期にはソラナ(SOL)の価格も30%上昇した。
暗号資産市場は、デイトレーダーをはじめとする投機トレンド筋が大半を占めていた状態から、長期トレーダー、いわゆる投資家が占める割合が比較的伸びているという。ビットコインETFに関するニュースなどで暗号資産の存在が浸透していき、投資の対象となりうると判断する投資家が増えていった結果だ。
ビットコインに連れられる形で、アルトコイン市場も盛況になりつつある。特に主要アルトコインの筆頭であるイーサリアム(ETH)は価格の崩れがほとんどなく、高い位置を守りながら高値を徐々に取る動きを見せている。足場を固めてゆっくりと上値を取る動きというのは、強気に見られている証拠だ。
リップル(XRP)も底堅い動きを見せ堅調に推移。他にも、ソラナは25日に約220ドル(約2万5,000円)まで上昇し、史上最高値を更新。シバイヌ(SHIB)も史上最高値(0.0000455ドル)を更新した。ビットコインの価格が落ち着きを見せると、アルトコインが上昇する賑わいを見せているが、当面はこの動きが続く可能性がありそうだ。(提供:月刊暗号資産)