日経平均   29,520.90 円 ▼ 126.18 円
≪東証一部≫
売買高    11億8,356万株
売買代金  2兆7777億9500万円
値上り銘柄数 538 銘柄
値下り銘柄数 1,586 銘柄
騰落レシオ(25日) 82.74 %
為替 1ドル=113.61 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日の大幅高の反動もあって冴えない展開

米国株が堅調となったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたこともあり、売り先行となった。昨日の大幅高の反動や買戻し一巡から売られるものもあり、29,500円の節目を割り込んで始まったが、すぐに買い戻しや月初の買いが入って29,500円を回復、その後は29,500円台での動きが続いた。好調な決算を発表して買われ、日経平均を押しあげるものも見られ、指数は小動きだった。

昼の時間帯は手仕舞い売りに押され、後場に入るといったん29,500円を割り込む場面も見られたが、売り急ぐということでもなく、明日の休場を前に買戻しなどもあって下げ渋りとなった。と言っても上値を買い上がるでもなく、いつものことながら全く指数に方向感は見られなかった。前場から好決算を材料に買われていた銘柄は値持ちも良く、値下がり銘柄が多い割には指数は底堅いという雰囲気だった。

小型銘柄は全体的に方向感は見られずまちまちだった。東証マザーズ指数は堅調、二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともなかった。指数に影響の大きな銘柄も買い一巡後は上値も重くなり、最後まで方向感は見られなかった。

月初の買いは引き続き見られたようだが、昨日ほどの買いはなかったということだろう。買戻し一巡となったものから売られるという状況には変わりなく、上値の重さが嫌気されて売られるものも多くなりそうだ。いったんは29,500円水準が上値ということで下値を試すことになると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の上限である先行スパン1に上値を押さえられた形となっている。遅行スパンもローソク足にあたるところで上値を押さえられて調整となりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

意外に底堅さが見られたが、月初の買いの残りがあったということだろう。為替も円高に振れたということで円安メリット銘柄も買戻し一巡となり、指数の上値も重いので買い急ぐ動きがなく、さらに上値が重く見えるということなのだろう。

決算発表が本格化しているが、特に売り急ぐような決算も少なく、逆に買えるような決算も多いが買い切れない感じだ。衆議院議員選挙も終わり、経済対策などをしっかりと見極めたいということで何を買ったらいいのかがわからないということなのだろう。

上がるから買うという参加者と、経済対策期待の参加者ばかりということで、しっかりと決算を分析するという雰囲気でもない感じだ。商品相場がこのまま上昇を続ければどうなるか、賃金の上昇はみられるのかなどを考えて収益の上がる企業に注目するということでもないのだろう。

商品の値上げを発表したヤマザキパンなどが買われないというのも寂しい話であり、本当であれば、商品を値上げして買われるような相場となれば良いと思う。ユニクロなどが値上げして買われるという状況になるのかどうか、このまま商品相場が上昇を続けるとしたら、そういう状況でないと株価は上がらないということになる。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。