日経平均   28,751.62 円 ▼ 747.66 円
≪東証一部≫
売買高    13億0,290万株
売買代金  2兆9993億4000万円
値上り銘柄数 153 銘柄
値下り銘柄数 1,992 銘柄
騰落レシオ(25日) 74.75 %
為替 1ドル=114.69 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

新種の新型コロナウイルス懸念で大幅下落

米国市場が休場となるなかで昨日の反発の反動もあり売り先行となった。寄り付き前に新型コロナウイルスの感染力の強い新種が発見されたとの報道などもあり、売り一巡後も手仕舞い売りを急ぐ動きで大きな下落となった。何故下がっているのかわからないような状況下で下げがきつくなったことで売りが売りを呼ぶような形となった。節目とみられる29,200円を割り込んだことでさらに下げが加速された。

昼の時間帯も見切り売りやヘッジ売りが見られてさらに下値を試す動きとなり、後場に入ってからも売りが止まらず、下がるから売るというような状況が続いた。さすがにさらに下値の節目とみられた28,800円を割り込み、28,500の節目が意識されると買戻しなどもあって下げ渋った。最後も週末を控えての買戻しなどがあり下げ幅を縮小しての引けとなった。

小型銘柄も主力銘柄ほどではないにしろ、見切り売りが続き大きな下落となった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均、二部株指数はそろって底堅さも見られ軟調だったが下げも限定的だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、ボラティリティーの上昇もあって売り急ぐ場面も多く見られた。

大きな下げとなったが、新型コロナウイルスの感染拡大が止まったことでの買いで大きく上昇していたわけでもなく、さらに感染拡大がはっきりとするまでは底堅さも見られるだろう。ブラックフライデーの状況次第では小売銘柄などから戻すということもありそうだし、好業績銘柄などを中心に押し目買いも入ると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
一気に節目とみられる29,200円、28,800円を割り込んだ。雲のねじれの日柄で「三役逆転」となったが、いったん底堅さも見られると思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

意外なところから売り急ぐ展開となった。積極的に買い上がる材料もなくさえない展開となるのだろうとは思われていたが、一気に下値の節目を抜けるというのはちょっとびっくりした感じだ。月末の売りを先取りするということなのだろうから、ここからは月初の買い期待で戻すだろう。

月末の売りでの買い場探しと思っていたが、本日の意外に大きくなった下落で買い場探しということで良いのだろう。業績などに関係なく下がるから売るということで指数に連れて売られたものも多く、割安銘柄などの反発は期待される。

一方で業績面から買われすぎていた指数に影響の大きな銘柄はさらに売られるというものもあるだろう。個別銘柄の戻りに比べ日経平均の戻りが鈍いということになるのだと思う。ただ、ここで空売りが積み上がっていれば一気に戻すことになると思う。

いずれにしても目先の需給で下げが加速されたという面も大きく、底堅さが見られて戻すのではないかと思う。月末の売りが早まったという仮定で戻りに期待するポジションで対処したい。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。