人気スマートフォンゲーム・ポケモンGOを共同開発するNiantic Labs社は23日、ビットコイン報酬アプリを運営するFoldと提携し、Foldモバイルアプリ上で拡張現実(AR)体験を提供する「Fold AR」のベータ版の提供を開始した。
Foldユーザーは、周りの世界を探索することで、ビットコインやその他の賞品を見つけ、集めることができる。
Nianticは大ヒットしたポケモンGO向けに「Reality Blending」というARアプリをリリースした過去がある。同ゲームのプレイヤーが携帯電話のカメラを使い、ポケモンの画像を現実世界の環境に投影するというものだ。
FoldのCEOであるWill Reeves氏によると、Foldのユーザーは同様の体験ができるが、モンスターではなく、ビットコインや様々な種類の報酬を見つけることができるという。
具体的には、Satoshi単位のビットコインや、報酬を増やすことのできるルーレット、ユーザーの邪魔をするイベントから身を守るアイテムなどが挙げられる。 報酬は10分に1度出現するブロックを開けることで得ることができるようだ。
Fold ARのローンチ後当面は、毎日限られた時間、少数のユーザーがベータ体験にアクセス可能だという。また、Fold Visaデビットカード会員には、特別な報酬や特典を用意しているという。
Foldが公開したデモ動画によると、これらの報酬は3Dコインやその他のアイテムとして画面に表示され、ユーザーは自分の環境を探索することで見つけることができる。現時点でゲームはテスト段階のベータ版だが、来年には完成版を提供すると説明している。
ジョージア州アトランタを拠点とするFoldは、2021年時点で25万人を超えるユーザーを抱える決済サービスだ。
一方、2010年にGoogleのスタートアップとして立ち上げられたNiantic Labsは、モバイル機器と地図を活用して、現実世界での社会的交流を目的とした新しい形のゲームプレイを実現することを目指し、2016年にポケモンGOを発表した。
リリース以来、プレイヤーのアプリ内消費額が50億ドル(約5,745億円)を突破。データ分析サイトSensorTower.comによると、2021年7月現在、NianticのポケモンGOは6億3,200万回ダウンロードを記録している。(提供:月刊暗号資産)