暗号資産(仮想通貨)投資会社大手のグレースケール(Grayscale)が25日、メタバース(仮想空間)市場が今後数年間で1兆ドル(約114兆円)を超える市場規模に拡大するとのレポートを発表した。

メタバース、市場規模は1兆ドルに拡大 グレースケールがレポート
(画像=Shutterstock)

レポート「THE METAVERSE Web3.0 Virtual Cloud Economies」によると、メタバースはインターネット進化過程の最前線に位置しており、デジタルと物理的世界にまたがる持続的なインターネット経済圏を構築するとしている。これは「新興市場の投資フロンティアになるとしている」と記されている。

さらに、30年前に始まったインターネットを引き合いに出し、メタバースが今後、インターネット革命と同じ現象を起こす可能性を秘めていると強調している。

市場についても触れられ、特に若い世代の間でデジタル活動への関心が高まっていると言及した。レポートでは、若者が生活の3分の1(1日8時間)はテレビ、ゲーム、ソーシャルメディアに時間を費やしていると指摘。そのため、デジタル世界での体験に多くの時間を費やすようになれば、オンラインコミュニティでの社会的地位を高め、デジタル領域でより多くのお金を費やすことは必然となると説明している。

今までバーチャルな世界で得た資産は現実世界で物に代えることはできなかったが、ブロックチェーンの出現でそれが可能になった。NFT(非代替性トークン)として所有し、ゲーム内で他のプレイヤーと交換が可能になり、他のデジタル世界に持ち込むこともできるようになった。そして現実的な経済にも様々な形で反映させることが可能だ。グレースケールは、「これは新しいパラダイムだ」と記している。

また、メタバースはゲーム以外にも様々なジャンルにチャンスが広がるとしている。広告、ソーシャルコマース、デジタルイベント、ハードウェア、開発者、クリエイターなどの分野では、1兆ドルの収益機会をもたらすだろうとグレースケールは予測を出した。

現在の暗号資産市場の時価総額は約2兆6500億ドル(約303兆円)だ。これはMeta(Facebook)の9000億ドル(約10兆8,900億円)、ゲーム業界の時価総額2兆ドル(約229兆円)、WEB2.0業界の14兆8000億ドル(約1,697兆円)と比較しても遜色ない。グレースケールは、これらの企業がメタバースに移行してくるであろうと予測し、「さらなる市場拡大は必然である」と記した。

現在、メタバース市場は急速に拡大し、ユーザー数も2020年初頭から10倍に拡大している。今後、さらにこの数字は増加していくと予想されている。グレースケールは最後に、「メタバースの仮想世界はインターネットの未来である」と締めくくった。

今回のレポートでは市場規模1兆ドルに達するのに時間は掛からない。NFT市場はさらに拡大していくことになることは間違いないだろう。(提供:月刊暗号資産