米大手投資企業グレースケール(Grayscale)が先月30日、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の投資信託「Grayscale Solana Trust」をローンチしたと発表した。
同投資信託はローンチ時点で950万ドル(約10億円)分のソラナを現物で運用・管理しており、今後利用者にSOLへのアクセスを提供するという。
グレースケールは暗号資産関連の投資商品を多数展開しており、今回のソラナ投資信託は16個目のものとなる。
同社が提供する他の投資商品には、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のみに投資するための投資信託から、暗号資産市場の時価総額上位70%に含まれる全ての銘柄をカバーするバスケット型の投資信託までが揃えられている。
グレースケールのCEOを務めるMichael Sonnenshein氏によると、同社の顧客から多様なデジタル資産へのエクスポージャーを広げたいというニーズが拡大しているという。
同氏が海外暗号資産メディアDecryptのインタビューで語ったところによると、特にメタバース関連サービスを展開するDecentraland(MANA)に特化した同社の「Grayscale Decentraland Trust」は顧客から強く受け入れられていると述べている。
暗号資産ソラナはSolanaブロックチェーンのネイティブトークンで、2021年に大きな価格上昇を見せたことで知られている。
実に、ソラナは現在213ドル(約2万4,000円)ほどを記録しており、2021年の頭では1.84ドル(約208円)ほどであったことと比較すると、100倍以上に価格が跳ね上がっている。
ソラナの価格上昇の一因としては、今年NFT(非代替性トークン)分野が大きく注目されたことが挙げられる。多くのNFTはイーサリアムブロックチェーン上で構築されるが、一般大衆からのNFTへの注目度が増すとともに手数料も高騰してしまったという背景がある。
その中で、手数料の低さが特徴的なソラナへ注目が集まった。(提供:月刊暗号資産)