Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏がCEOを務める米決済大手のSquare(スクエア)社が、社名を「Block.Inc(ブロック)」に改名したことを発表した。

米スクエア、今後の事業展開を見据え社名を「Block」に変更
(画像=月刊暗号資産)

今回の改名は、今後の事業内容の変更を反映してのことだ。なお、社名の変更は12月10日に実施される予定だという。

Block社のプレスリリースでは、「Square」という名称は同社が提供するコマースソリューションの包括的なエコシステムやビジネスソフトウェアの販売業を象徴するものであると言及されていた。

改名を経て、「Square」はこれらの販売業の名称としてブランドを保有することになるという。

Square社は2009年にDorsey氏によって設立された企業で、大手決済サービス「Cash App」やビットコインの開発者向けオープンプラットフォームの「TBD54566975」などを展開している。特に最近では、ビットコイン関連の事業を展開していることでも注目を集めている。

改名されたBlockという名称は、企業体と事業、そして同社の基盤を区別させる役割があるという。

これまでに展開された事業やサービスをBlock社から切り離すことで、「同社がさらに成長するための余地」が生まれることも期待されている。

また、社名変更に伴ってSquare社の暗号資産関連事業部である「Square Crypto」も、名称を「Spiral」に変更するという。

ただし、あくまでも組織的な変更はないことも加えて明示された。

Dorsey氏は同社のプレスリリース内で「Blockは新しい名前ではあるが、『経済的なエンパワメント』という我々の理念は変わらない。どれほど成長し変化を遂げても、経済へのアクセスを向上し続けるためのツールを作り続けていくつもりだ」とコメントしている。同氏は、2日前にTwitter社のCEOを退任したことを発表している。

Dorsey氏は過去に「ビットコインのためならTwitter社とSquare社を後にしても良い」と公言するほどビットコインに注力していることからも、今後Block社が暗号資産関連事業に力を入れていく可能性がうかがえる。(提供:月刊暗号資産