人気スポーツブランドadidas Originalsは2日、Bored Ape Yacht Club(BAYC)、gmoney NFT、PUNKS Comicと提携し、メタバースに参入することを発表した。
先日もadidas OriginalsはThe Sandboxとのパートナーシップおよび土地購入を発表している。米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)とのコラボ発表と、WEB3.0への進出を示す動きも示していた。
今回のadidas(アディダス)のツイートでは、「Ape NFT」の外観を公開し、その上にadidasをテーマとしたアパレルが重ねられている様子や、提携を予告するトレーラーを掲載している。
ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の名曲「What a Wonderful World」が流れるなか、オリジナルキャラクターのGmoneyにインスパイアされた3Dアバターと、PunksComicのキャラクター、さらにadidasの新キャラクター「Bored Ape」が、光り輝くadidasのロゴが書かれた世界に降りていくようすが映し出されている。
adidasはBAYC NFT#8774を購入し、「Indigo Herz」というメタバースのキャラクターに変える予定だ。NFTマーケットプレイス・OpenSeaを介して公開されているイーサリアム(ETH)ブロックチェーンのデータによると、このNFTは46ETH(当時約1,800万円)で購入されたという。adidasの担当者は今回のプロジェクトについて「実現化するのに5ヶ月を要した」と述べている。
BAYCはNFTの中で最も人気のあるプロジェクトのひとつ。1万点にもおよぶイラスト入りのアバターが二次市場で数百万ドルの価格で取引される。希少性の高い作品群は、オークションハウス・Sotheby’s(サザビーズ)において約26億8000万円で落札され話題になった。
Gmoneyは人気NFTコレクター・クリエイターだ。NFTのインフルエンサーとして、Fortune NFTy 50に掲載されている。
PunksComicはNFTと物理的なコミックの両方を掛け合わせてクリプトコミックを作成している。NFTをステーキングして受け取れる「$PUNKS」トークンは、PunksComicのキャラクターのもととなっている16体のクリプトパンクス(CryptoPunks)の部分的所有権を表している。同シリーズ第1版NFTは2万7000ドル(約305万円)を超える価格帯で取引される。
今回のプロジェクトで本格的にadidasはメタバースに参入する。
担当者は、「根本的に企業が組織を運営する方法を大きく変えることになる」と述べ、adidasの将来的な抜本的改革を示唆した。(提供:月刊暗号資産)